FX/為替「ドル/円今日の見通し|158円挟みの値動きが続く」 外為どっとコム トゥデイ 2026年10月8日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年10月8日8時00分執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼7日(水)の為替相場 (1):日本実質賃金 8カ月連続で増加 (2):NY連銀インフレ期待 1年先が約3年ぶり高水準(3):FOMC議事録公表

▼7日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:膠着状態を抜け出すのは難しい/ ▼注目の経済指標・イベント

7日(水)の為替相場

期間:7日(水)午前6時10分~8日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):日本実質賃金 8カ月連続で増加

日本8月毎月勤労統計で、名目賃金にあたる現金給与総額は前年比+3.8%と市場予想(+3.7%)を上回った。物価変動の影響を除いた実質賃金は前年比+1.5%と8カ月連続で増加した。

(2):NY連銀インフレ期待 1年先が約3年ぶり高水準

米NY連銀調査の1年先インフレ期待は3.90%と市場予想(3.64%)を上回り2023年5月以来の高水準となった。3年先のインフレ期待は3.25%と前月(3.19%)から上昇。5年先のインフレ期待は3.00%と前月(3.01%)から僅かながら低下した。

(3):FOMC議事録公表

米連邦準備制度理事会(FRB)は9月15-16日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表。「多くの参加者は、リスク管理の観点から政策金利の誘導目標レンジをより高めに推移させることが賢明だと強調した。これは、需要が予想以上に強まったり、供給面で新たな悪影響を伴うショックが起きたりすることで、インフレ率が目標を上回ったまま高止まりする事態への備えとなる」とした。そのうえで、「参加者の大多数は、フェデラルファンド金利の目標レンジを年末までにさらに引き上げるのが適切だろうと指摘した」と明らかにした。一方、「参加者は、各会合に先入観を持たずに臨んでおり、今後の会合での決定は、入手する情報とその見通しおよびリスクバランスへの影響によって左右されると強調した」と記した。

7日(水)の株・債券・商品市場

日経平均: 70035.71 ▼648.27

豪ASX: 8727.675 ▼8.000

上海総合: 休場

英FT: 10458.50 ▼83.19

独DAX: 25104.36 ▼344.83

NYダウ: 51179.87 ▼341.41

日10年債: 3.104 ▼0.006

豪10年債: 5.4078 △0.0095

英10年債: 5.443 △0.068

独10年債: 3.475 ▼0.003

米2年債: 4.7682 ▼0.0293

米10年債: 5.2837 △0.0044

NY原油: 88.28 ▼1.16

NY金: 4140.70 ▼46.40

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円: 157.400 ~ 158.600

ユーロ/円: 176.200 ~ 177.600

ポンド/円: 208.000 ~ 209.600

豪ドル/円: 109.700 ~ 110.400

ドル/円の見通し:膠着状態を抜け出すのは難しい

昨日のドル/円は、ほぼ横ばいの158.09円前後で取引を終えた。本邦実需のドル買いと見られる動きで158.50円前後まで上昇したものの、その後157.85円前後まで反落するなど方向感が定まらなかった。NY市場終盤に発表された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、多くの参加者が年内の追加利上げが適切となる可能性が高いとの見解を示したことが明らかになったが、市場はすでに年内1回の追加利上げを9割方織り込んでいることからドルの値動きに大きな影響はなかった。ドル/円は5営業日連続で158.00円を挟んだもみ合いとなっており、決め手に乏しい相場展開が続いている。市場の関心が、政治・財政問題をめぐるフランス国債およびユーロの動向に向かっていることも、ドル/円の膠着につながっているようだ。本日も突発的な売買材料がない限り膠着状態を抜け出すのは難しいだろう。上値のポイントは200日移動平均線や日足一目均衡表の雲下限が位置する158.50~60円台。下値は一目均衡表の転換線が通る157.40円台が目途と見ている。

注目の経済指標・イベント

10/08 (木)14:00   (日) 日銀・地域経済報告(さくらリポート)15:30   (ユーロ圏) ムーラン仏中銀総裁講演17:30   (米) ウォラーFRB理事講演18:00   (英) ピルMPC委員講演18:15   (英) グリーンMPC委員講演19:00   (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演20:30 〇 (ユーロ圏) ECB議事録21:15 ◎ (英) ベイリーBOE総裁講演21:30   (米) 新規失業保険申請件数22:00   (英) ロンバルデリBOE副総裁講演23:40   (米) カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演26:00   (米) 30年債入札(220億USD)26:40   (米) ムサレム・セントルイス連銀総裁講演

 -     (ユーロ圏) 財務相会合

外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也(かんだ・たくや) 1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。

30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。

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