ホルムズ海峡の「7日以内の再開」、イランがアメリカに提案
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イランのアッバス・アラグチ外相は25日、事実上の封鎖が続くホルムズ海峡について、1週間以内に再開する案をアメリカ側に提示したと明らかにした。
アラグチ氏は、「選択は今、アメリカ側に委ねられている」とし、ホルムズ海峡を再開する計画はカタールを通じてアメリカに伝えられたと付け加えた。
米当局者はイランの提案について問われると、核問題を含め、仲介国を通じて前向きな協議が行われているとBBCに話した。アメリカのドナルド・トランプ大統領は22日に、イランを「壊滅させる」と脅していた。
アメリカとイスラエルは2月28日にイラン攻撃を開始した。イランはそれ以降、イスラエルと、湾岸地域のアメリカの基地や同盟国を攻撃し、ホルムズ海峡を事実上封鎖している。
開戦以前は、世界の石油と液化天然ガスの約20%がホルムズ海峡を通過していた。同海峡の事実上の封鎖により、世界のエネルギー価格は乱高下している。
また、アメリカでは11月3日に中間選挙が予定されている中、トランプ氏に対しては、紛争終結への道筋を見いだすよう求める圧力も強まっている。
アラグチ外相は記者団に対し、「必要な条件が満たされれば、海峡を再開し、7日以内に通常の海上航路を回復できる」と述べた。
外相は、イランがアメリカに具体的にどのような措置を求めているのかは明らかにしなかった。ただ、「アメリカが取るべき措置は、新しいものではない。全てすでに、了解覚書に盛り込まれている」と述べた。
さらに、「アメリカ側に合意を結び、ホルムズ海峡を再開させるという真剣な意思があるなら、今やすべての準備は整っている」とした。
米当局者は、「アメリカはホルムズ海峡を掌握しており、非常に強い立場にあるので、急ぐ必要はない」とBBCに述べた。
アメリカとイランが6月に署名した了解覚書は、停戦の実現、そしてホルムズ海峡を少なくとも部分的に再開することを目的としていた。
14項目からなるこの合意は、イランが将来、決して核兵器を保有しないと明記している。また、アメリカとイランおよびその同盟勢力が「あらゆる戦線」で軍事作戦を停止すること、アメリカによるイラン港湾の海上封鎖の解除、制裁緩和なども含まれる。
さらに、イランがホルムズ海峡を通る「商船の安全な航行を最善の努力を尽くして手配する」ことや、将来の船舶航行に関する取り決めについてオマーンと協議することも含まれる。
しかし、アメリカとイランが後に攻撃を再開したため、この合意は破綻した。
イランは、無許可でホルムズ海峡を通過しようとしたとする船舶を攻撃している。
アメリカも、ホルムズ海峡周辺のイラン関連施設や、同国沿岸を航行するイランのタンカーを攻撃している。また、イラン港湾に対する海上封鎖を継続し、イラン経済に深刻な混乱をもたらしている。
トランプ氏は、アメリカがホルムズ海峡を通じた石油輸送を成功させていると主張している。
ロイター通信が引用した商品データ分析会社ケプラーによると、直近10日間の船舶の通航数は1日平均約18隻だった。9隻まで減った日もあるという。
一方、イランと同盟関係にあるイエメンの反政府勢力フーシ派は最近、アラビア半島の反対側に位置する紅海を経由したサウジアラビアの石油輸出を妨害するため、攻撃を激化させている。
フーシ派は今月に入り急襲を仕掛けて、戦略的に重要な紅海沿岸の広い地域を掌握した。この中には、世界の海上輸送のもう一つの要衝であるバブ・エル・マンデブ海峡を見渡すモカ港も含まれる。
フーシ派によるサウジアラビアの石油施設への攻撃も、状況をさらに悪化させている。米メディアは、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がトランプ大統領に軍事支援を要請したと報じている。
トランプ氏は今週の国連総会での演説で、これまで実現していないイランとの合意について、11月の米中間選挙の直後に実現するだろうとの見方を示した。
トランプ氏は22日、「イランが再建し、これまで以上に偉大な国を築き上げることを可能にするような合意がイランと結ばれることになるのか?」と発言。
「それとも私が、イスラム共和国(イラン)を素早く徹底的に壊滅させ、二度と人や国を殺したり破壊したりできないようにするのか? 奴らを地獄に追いやるのか?」と問いを重ねた。
イランのアラグチ外相は25日、イランは「強制、脅迫、威嚇」を受け入れないと表明。「消滅を脅して、平和を築くことはできない」と付け加えた。