ダイハツ斬新「スポーツカー」に注目! まさかの"オープンじゃない"「固定式ルーフ」&「ワゴンボディ」採用! "広い室内空間"で実用性もバッチリの「コペン シューティングブレーク」とは?
ダイハツ「コペン」といえば、軽規格のボディにオープンカーであることが1つのアイデンティティとなっていますが、過去にはその概念を覆した実用性を意識したモデルが登場していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
「固定式ルーフ」および「シューティングブレークスタイル」のコペン
ダイハツ「コペン」の歴史を遡ると、1999年に開催された東京モーターショーでの発表が始まりです。
このお披露目を機に、2002年に初代コペンが市販車として誕生。取り回しの良い軽自動車オープンカーとして話題を呼び、多くの支持を受けました。
その後、2012年に初代コペンの生産は終了したものの、その翌年である2013年に開催された東京モーターショーでは、初代コペンの後継車と目される「KOPEN future included Rmz」と「KOPEN future included Xmz」という2つの新たなコンパクトカーがダイハツから発表。 さらに翌年の2014年に、2代目となる現行コペンが正式に発表されました。 2014年には、2代目コペンの顔とも言える「コペン ローブ」に加え、SUVテイスト仕様を売りにした「コペン エクスプレイ」が登場。
さらに、2015年に初代コペンをオマージュしたデザインが特徴的な「コペン セロ」、2019年にはTOYOTA GAZOO Racingと共同開発された「コペン GRスポーツ」が登場したことで、4種類の現行モデルが出揃いました。
しかし、2024年7月に突如としてダイハツはコペン エクスプレイの生産終了を発表。
2024年10月をもってコペンエクスプレイの販売が終了したため、現在は、コペン ローブ、コペン セロ、コペン GRスポーツの3モデルのみがラインナップに並んでいます。
初代コペンのコンセプトに新しい個性を加える形で登場した現行コペンシリーズ。
そのなかでも、コペンというネーミングにも強く影響を与えているオープンカーの特徴を捨て、固定式ルーフを採用した「コペン ローブ シューティングブレーク コンセプト」の登場には、当時、衝撃を受けたファンも多かったかもしれません。
コペン ローブ シューティングブレーク コンセプトは、スポーツカーのデザイン性はそのままに、後部をワゴンのように拡張した広いラゲッジスペースを搭載。
実用性を向上させたシューティングブレークスタイルを採用したことで、荷室の広さと伸びやかなキャビンデザインを両立しているのが大きな特徴のひとつです。
また、固定ルーフにより、長距離移動時の快適性の向上や日常使いしやすいといった点も、従来のコペンシリーズと差別化されます。
一方で、初代では「Compact Open car」、現行モデルでは「Community of OPEN car life」という意味合いがその名前に込められています。
長い年月を経て軽自動車規格オープンカーとしての地位を築いてきたコペンシリーズ。固定ルーフという、それまでのコペンシリーズにない試みを行ったコペン ローブ シューティングブレーク コンセプトの登場は、ファンの間で賛否両論のさまざまな意見を生み、発表から月日が経つ現在でも話題に上がるクルマとなっています。
なお、コペン ローブ シューティングブレーク コンセプトのお披露目以降、市販化を望むファンの声はあるものの、シューティングブレークスタイルのコペンは、現時点で市販化には至っていません。
しかし、実際に市販化されることがあれば、コペンシリーズの新たな可能性を担うクルマとして、ファンの間で新たな意見が飛び交う可能性も秘めています。