ロシア、ウクライナが石油精製所を攻撃と非難 ゼレンスキー氏は「攻撃再開」と発言

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画像説明, ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカがウクライナに圧力をかけるために情報共有を停止したと非難した

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マイア・デイヴィス記者、サラ・レインズフォード南欧・東欧特派員

ロシアは15日、ウクライナが国内の石油精製所を攻撃したと非難した。これに先立ちウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、アメリカの要請で停止されていた攻撃を再開すると発言していた。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナが14日に製油所を攻撃しようとしたものの、「大きな被害はなかった」と述べた。ウクライナ側は製油所攻撃を否定した。

ゼレンスキー大統領は先に英紙フィナンシャル・タイムズの取材で、ロシアがウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を続ける中、自国は3日間攻撃を制限したが、「もう終わった」と述べた。

ゼレンスキー氏はまた、アメリカがウクライナに攻撃停止を迫るため、ウクライナへの情報共有を撤回したと非難している。

一方、ウクライナ国防省筋はこの後、同国軍が使う衛星通信サービス「スターリンク」の一部機能が再開したとBBCに話した。スターリンクの軍用サービス「スターシールド」の機能のうち、「移動中の接続維持」が復旧したという。ただし、ウクライナ軍のドローンが接続を維持しながら飛行できる速度について、速度制限が完全に解除されたかは、依然として不明だ。

関係者によると、当局はこれらの制限措置の背景にある「理由と状況」の解明に引き続き取り組んでいるという。

これとは別に、ウクライナの海軍当局は、ルーマニア沖で化学品タンカーがドローン攻撃を受けて炎上し、7人が行方不明となったと発表した。ロシアは、ウクライナ南西部オデーサ港に向かっていた軍事貨物船2隻を攻撃したと発表したが、船名は明らかにしていない。

情報共有停止とスターリンクの接続制限

ロシア大統領府(クレムリン)は、ウクライナが15日未明、モスクワ南部の製油所に「大規模な攻撃を試みた」と発表した。ロシア国防省によると、ミサイル4発と数十機のドローンを迎撃したが、落下した破片がリャザンの現場で火災を引き起こしたという。

一方、ゼレンスキー氏は、過去24時間にウクライナの数十の都市がロシアの攻撃を受けたと述べた。

ゼレンスキー氏は先に、ロシアも順守するなら、ドナルド・トランプ米大統領が11日に発表した「エネルギー停戦」に応じると述べていた。

しかしゼレンスキー氏はその後、トランプ氏の発表からわずか数時間後にロシアがそれを無視して攻撃を行った結果、ウクライナ人数十万人が停電に見舞われたと非難した。ロシア側はこの間、トランプ氏が発表した合意に同意したとは一度も述べていない。

ゼレンスキー氏は14日夜、イギリスのジャーナリストのピアス・モーガン氏から、アメリカに裏切られたと感じているかと問われ、「本当にそうだ。(中略)ただ、私の感情や気持ちだけではなく、もう少し複雑な事情がある」と答えた。

欧州の指導者たちは、ゼレンスキー氏を支持する姿勢を示している。イタリアのグイド・クロゼット国防相はBBCに対し、アメリカがウクライナとの情報共有を制限することは「全くの間違い」で、「なぜなら、(情報共有は)根本的な支援形態だからだ。それを制限すれば、どの国も自衛の可能性がまったくなくなる」と述べた。

「戦争は膠着(こうちゃく)していて、もうこれ以上前進できないとプーチンが確信した時点で、平和は実現する。しかし、彼がウクライナ戦線に弱点を見つければ、あるいはアメリカがリソースをウクライナから引き上げれば、プーチンは勝利できると考え、戦争を続けるだろう」

ゼレンスキー氏は15日、ブリュッセルで始まった欧州首脳会議で、北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長と会談した。ルッテ事務総長は、両者が「エネルギー停戦の実施の重要性、そしてNATO加盟国によるウクライナへの継続的な支援」について話し合ったと述べた。

ゼレンスキー氏は14日、アンディ・バーナム英首相とロンドンの首相官邸で会談した。バーナム首相はこの場で、イギリスがウクライナへの兵器供与を加速させると発表した。

この日に行われたフィナンシャル・タイムズの取材でゼレンスキー氏は、ウクライナ当局はアメリカ側から「(攻撃を)止めなければ、我々は情報活動を妨害する」と告げられたと明らかにした。

ウクライナ軍は、ロシアの空襲を事前に察知するアメリカの早期警戒情報に頼って防空体制を構築し、被害を抑制している。また、スターリンクのインターネット回線は、ドローン誘導や領空防衛のため、戦争遂行のあらゆる場面で活用されている。

スターリンクの通信が13日夜にいきなり制限されたのは、技術的な不具合が原因だという見方もあったが、スペースXを所有する米実業家イーロン・マスク氏はこれを否定し、トランプ政権が関与していると示唆した。

ゼレンスキー氏は、「技術的な問題ではなく、意志の問題だった」とフィナンシャル・タイムズに語った。

トランプ大統領は、情報共有を停止したとの疑いを否定している。スターシールドは、スペースXと米国防総省との契約に基づきウクライナに提供されている。

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画像説明, ゼレンスキー氏は、米ロ両大統領の関係を疑問視している

フィナンシャル・タイムズのインタビューでゼレンスキー氏は、アメリカが防空システム「パトリオット」をさらにウクライナへ提供するなら、ロシアの石油インフラへの攻撃を停止すると述べた。ウクライナは、こうした攻撃がロシアの戦争機構への収入源を断つために不可欠だと主張している。

アメリカが今年2月にイスラエルと共にイランに戦争を仕掛け、兵器の備蓄を消費し続けて以来、ウクライナはアメリカ製の防衛装備不足に悩まされている。

ゼレンスキー氏は従来よりも強い語調で、トランプ氏はプーチン氏のような独裁的な指導者に親近感を抱いていると指摘した。そのうえで、過去1週間の出来事を踏まえれば、米・ウクライナ関係を修復するのは自分の役割ではないと述べ、「我々はどの関係も破壊していない」と述べた。

トランプ氏とゼレンスキー氏の関係悪化は、今回が初めてではない。

トランプ氏が米大統領に復帰した直後の昨年2月、両首脳はホワイトハウスの大統領執務室で報道陣を前に激しく言い争った。その際にトランプ氏は、ゼレンスキー氏こそ和平合意の最大の障害だという考えを示した。

ゼレンスキー氏はそれ以来、慎重な外交路線を歩み、アメリカが仲介する合意に前向きな姿勢を示しつつも、どのような和平合意を結ぶにしても、あらゆる条件が公正でなくてはならないと強調してきた。

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画像説明, ドネツク州スロビャンスクでは、夜間の空爆で2人が死亡し、複数の住宅が破壊された

トランプ氏は11月3日に予定されている中間選挙を前に、国内の燃料価格を引き下げようとしている。アメリカ政府はここ数カ月、イランとの戦争の政治的影響と、それが世界のエネルギー価格に及ぼす影響に対応してきた。

ゼレンスキー氏はフィナンシャル・タイムズに対し、「問題は、次のかけひきはいつになるかだ。おそらく対象はガスになるだろう。間違いなくガスになる」と語った。

同氏はさらに、ロシアがウクライナ攻撃を続ける中で、アメリカからの支援が途絶えたことは偶然ではないとの考えを示した。

ウクライナ各地の当局報告によると、14日にはウクライナ全土で少なくとも13人が殺害された。ゼレンスキー氏はこれを、ロシアの「絶え間ない」大規模攻撃と呼び、数十の都市や地域に向けて850機以上のドローンが発射されたと述べた。

当局によると、ロシアが2022年に全面侵攻を開始して以来最大規模の攻撃を受けたキロヴォフラード州中部では、少なくとも3人が殺害された。10時間にわたる集中攻撃で、約360機のドローンが飛来したという。また、ドネツク、ヘルソン、ヴォルィーニでも死者が報告されている。

ゼレンスキー氏はソーシャルメディアに、「ロシアが制裁緩和を利用し、ウクライナに圧力をかけようと、一連の攻撃をわざと激化させたのは明らかだ」と投稿した。

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