マイクロソフト、10─12月期はクラウド成長率予想下回る 株価下落
米マイクロソフトが29日発表した第2・四半期(2024年10─12月)決算は、売上高が市場予想を上回ったものの、クラウドサービス「Azure(アジュール)」の売上高の伸びが予想に届かず、マイクロソフトの株価は引け後の時間外取引で4%下落した。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Carlo Allegri)
[29日 ロイター] - 米マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabが29日発表した第2・四半期(2024年10─12月)決算は、売上高が市場予想を上回ったものの、クラウドサービス「Azure(アジュール)」の売上高の伸びが予想に届かなかった。
アジュールの売上高の伸びは31%と、ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想の31.8%を下回った。
一方、設備投資額は226億ドルに達し、アナリストのコンセンサス予想209億5000万ドルを上回った。
こうしたニュースを受けてマイクロソフトの株価は1.3%下落した。
同社は決算発表に先立ち、アジュールのクラウドコンピューティングプラットフォーム上で中国の新興企業ディープシークの人工知能(AI)モデル「R1」を展開すると発表した。 もっと見る
マイクロソフトによると、AIは第2・四半期のアジュールの成長に13%ポイント寄与。前四半期の12%ポイントから上昇した。
また、大口顧客との新規契約を示す「コマーシャル・ブッキング」指標でも67%の伸びを記録した。
マイクロソフトのIR担当バイスプレジデント、ブレット・イベルセン氏によると、この数字のほとんどはオープンAIとの大規模な新規アジュール契約によるものという。オープンAIは先週、オラクルとの新たなデータセンター契約を発表したが、マイクロソフトは依然としてオープンAIのモデルを商業目的でホスティングする権利の大半を保持している。
アジュールを含むインテリジェントクラウド部門の売上高は255億4000万ドル。市場予想は257億6000万ドルだった。
マイクロソフト全体の総売上高は12%増の696億ドルで、予想の687億8000万ドルを上回った。
1株当たり利益も3.22ドルで、予想の3.11ドルを上回った。
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