19歳MF谷川萌々子が衝撃ロング弾など1G1A!エース田中美南は再び2発! 新生なでしこJ、またも4発圧勝でアメリカ遠征2連勝

[2.23 シービリーブス杯 日本 4-1 コロンビア]

 なでしこジャパン(日本女子代表)は23日(日本時間24日)、アメリカで開催中の「2025 SheBelieves Cup」(シービリーブスカップ)第2節でコロンビア女子代表と対戦し、4-1で勝利した。前半だけで19歳のMF谷川萌々子(バイエルン)が開始18秒のスーパーロングシュート弾を含む1ゴール1アシストの大活躍。後半にも追加点を奪い、2試合連続の4ゴールで今大会2連勝を飾った。

 今大会は昨年12月に就任したニルス・ニールセン新監督のもとで臨む最初の代表活動。初戦でオーストラリアを4-0で破った日本はキャプテンマークを巻いたMF長谷川唯(マンチェスター・C)をはじめ、GK山下杏也加(マンチェスター・C)、DF熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)、MF長野風花(リバプール)、FW浜野まいか(チェルシー)の主力陣をベンチに回し、先発5人を入れ替えて第2戦に臨んだ。

 システムは初戦に続いて4-3-3でGKには平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)を起用。4バックには初戦と同じく右からDF高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)、DF古賀塔子(フェイエノールト)、DF南萌華(ローマ)、DF北川ひかる(ヘッケン)が並んだ。アンカーにはMF三浦成美(ワシントン・スピリット)が新たに起用され、インサイドハーフも谷川、MF宮澤ひなた(マンチェスター・U)が今大会初先発。ウイングは左にFW植木理子(ウエスト・ハム)、右にFW藤野あおば(マンチェスター・C)が入り、1トップは初戦に続いてFW田中美南(ユタ・ロイヤルズ)が務めた。

 試合は前半開始直後、衝撃のスーパーゴールで幕を開けた。日本ボールで始まったキックオフ直後、平尾がロングフィードを前線に送り込むと、谷川が中盤の競り合いを制してボールを奪取。そのまましなやかにボールを持ち出し、ゴール左斜め前30m弱の場所から左足を振り抜くと、力の入ったロングシュートがゴール右上隅に突き刺さった。  キックオフからわずか18秒で決まったスーパーゴール。昨年夏のパリ五輪ブラジル戦(◯2-1)の後半アディショナルタイム6分に日本を救うロングシュートを決め、なでしこジャパン初得点を記録していた19歳が、アメリカの地で再び大きな衝撃を与えた。  さらに日本は前半7分、谷川が左CKをゴール前に送り込むと、駆け引きを制した田中がヘディングシュートを沈めて追加点。今度は谷川の右足からゴールが生まれ、早くも1ゴール1アシストとなった。また決めた田中は初戦でも2ゴールを決めており、今大会3ゴール目となった。  その後も日本が長い時間ボールを握り続けたが、コロンビアの力強い守備を前に攻めあぐねる時間帯が続き、2-0のまま停滞。ゲームキャプテンを務めた26歳の南、19歳の古賀のCBコンビを中心になんとか粘り強い守備を続けていたが、前半アディショナルタイム4分にテンポの良い速攻からレアル・マドリー所属の19歳FWリンダ・カイセドにネットを揺らされ、2-1でハーフタイムを迎えた。  日本は後半開始時、植木と三浦に代わって浜野と長野を投入。浜野は右ウイングに入り、藤野が左ウイングに回った。すると同12分、この交代が奏功した。相手のロングボールを南が鋭い出足で阻み、カウンターにつなげると、藤野、田中がつないだボールが右サイドへ。これに走り込んだ浜野が冷静に右足で流し込み、初戦に続く2試合連続のゴールで3-1とした。

 日本は後半24分、谷川に代わってMF林穂之香を投入。すると同33分、左からの浮き球パスに反応した田中がGKルイザ・アグデロにペナルティエリア内で倒されてPKを獲得し、これを自ら田中が左に決めてさらにリードを広げた。田中は初戦に続いての2ゴールとなった。

 日本は後半38分、田中に代わってFW千葉玲海菜(フランクフルト)、同43分に高橋と藤野に代わってDF宝田沙織(レスター・シティ)とFW松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)を投入。そのままタイムアップを迎え、今大会2連勝を果たした。最終戦は現地時間26日(日本時間27日午後0時半キックオフ)でアメリカと対戦する。

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