水戸ホーリーホックは12月2日、水戸市千波町の水戸プラザホテルにて、「2025シーズンエンドパーティー」を開催しました。
森直樹監督、全選手、クラブスタッフが一堂に会し、ホームタウン推進協議会加盟の18市町村およびパートナー企業の関係者約280名を前に、クラブ史上初の快挙となるJ2優勝とJ1昇格を堂々と報告しました。
今シーズンの厚い支援への感謝を込めた小島耕社長の謝辞からパーティーの幕が開け、続いて、水戸ホーリーホック・ホームタウン推進協議会長である高橋靖水戸市長が祝辞でクラブの飛躍を力強く後押しすると、練習拠点「アツマーレ」を整備した城里町の上遠野修町長による力強い乾杯の発声で、会場は祝福ムードに包まれました。
激闘のシーズンを戦い抜いた選手たちは、各テーブルを回り、来場者とJ1昇格の喜びを分かち合いながら歓談。飛躍の余韻に満ちた、貴重な交流の時間を満喫しました。
歓談中は最終節・大分トリニータ戦で最も勝利に貢献した選手に贈られる「葵龍賞」の表彰式も行われ、この歴史的な一戦で値千金のゴールを決めた多田圭佑選手と山本隼大選手の大卒ルーキーコンビが受賞。
クラブをJ1昇格へと導いた若きヒーローたちには、惜しみない盛大な拍手が送られました。
また、ピッチ外の熱戦「おらが街PRリーグ」の表彰式も同時開催。
見事、今年の1位に輝いたのは水戸市。2位に城里町、3位は昨年同様東海村という結果となり、ホームタウンの熱き戦いに決着が付きました。
会場では、今シーズンの感動の軌跡を辿る映像や、最終戦前に選手を奮い立たせたモチベーション映像の特別公開も。
参加者は、数々の激闘と歓喜を追体験し、J2優勝・J1昇格の興奮と余韻に再び深く浸っているようでした。
フィナーレは森直樹監督が登壇し、「思い出作りにJ1へ行く訳ではありません。臆することなく、1試合ずつアグレッシブに走って、走って、走って、走って、走って、戦い抜きます。みんなで旋風を巻き起こしましょう!」と新たな初舞台への力強い抱負で締め括られました。
葵龍会の鶴長義二会長による一本締めでパーティーは閉会となり、選手・スタッフ全員が花道を作り、参加者らに記念品を手渡しながら感謝を伝え、アニバーサリーイヤーを飾るにふさわしい、感動的な幕切れとなりました。
◯小島耕社長
「11月29日午後3時57分頃から約72時間が経過しました。皆さんの興奮の具合はいかがでしょうか?明日以降もホームタウンやパートナー企業の皆様を訪れたり、色々なイベントに参加してくれたりするのですが、チーム全体で活動するのはこれで最後です。あと2週間、活動しなければならないのかな?プレーオフをやらなければいけないのかな?と思っていた方はいますか?本当に本日チーム活動が終えられること、松原(修平)と牛澤(健)がシャーレとトロフィーを持ってきましたが、皆様に披露できたことは最高に嬉しい思いです。本当に有難うございました。2025シーズンは本当に大変なこともありましたが、ホームゲームが19試合、アウェイゲーム含めて38試合、ルヴァンカップ、天皇杯、様々な場面がありながらも、無事にシーズンを終えられました。これもひとえにパートナー企業の皆様、ホームタウンの方々の皆様、関係各所の皆様のお陰で、今日の日を迎えることができました。改めて感謝を申し上げます。本当に有難うございました。皆様ご存知の通り、勝ち点70を獲得しまして、我々水戸ホーリーホックは2025シーズン、J2優勝、そして2026年はJ1で戦うことが決まりました。本当に本当に、有難うございます。今シーズンだけでなく、クラブ創設31年間、J2に参入してから26年間、本当に多くの方々に助けていただきました。このクラブは何度も何度も経営危機がございました。直近ではコロナ禍、東日本大震災ではスタジアムが使えなくなり、本当にこのままクラブが消滅してしまうのではないか。リーマンショックもあり、本当に多くのパートナー企業の皆様が大変な中、ホーリーホックを助けることができないということもありました。そんな時でも時間やお金、生活を投げ売って、何とかこのクラブを明るい未来に繋げていこうとしてくれました。それらが、3日前の11月29日、我々がJ1昇格を掴むことに繋がりました。改めまして、心より感謝いたします。今年は昨年から125%増えて約15億円の決算となりそうです。これだけでも有り難いのですが、来年は更に150%ほど成長させて、23~25億円の経営をしたいと考えています。これでもJ1の20クラブの中で圧倒的な最下位です。クラブとして次の未来に向かっていこうとしています。引き続き、皆様に支えていただき、更に前進させていくには、これまで以上の皆さんのお力添えが必要だと思っています。皆様、3日前に感動してくれたと思います。その熱量を多くの方々に伝播してもらいたいと思っています。それが間違いなく、水戸ホーリーホックの次の未来を作っていくと思います。どうか水戸ホーリーホックの2026シーズン以降も引き続き、応援の程よろしくお願いします」
◯森直樹監督
「お忙しい中、シーズンエンドパーティーにご参加いただき、有難うございます。そして一年間、パートナー企業の皆さん、ホームタウン、行政の皆さん、多大なるご支援、ご声援、有難うございました。このパーティーで、皆さんが笑顔で色々な会話をしている姿を見て、一年間頑張ってきて、本当に良かったと思っています。本当に幸せな気分になりました。今年の38試合をしっかり戦い、自分達のパワーを全て出してくれた選手、チームスタッフ、フロントスタッフに本当に感謝しきれません。そしてここに集まっていただいた皆さんにも本当に感謝しています。J2優勝、J1昇格を勝ち取るなんて、まさかという状況なのですが、やってきたことが間違っていなかったと思っています。しっかり自信と誇りに変えて、これから戦っていきたいと思っています。この嬉しさや感動は今日までです。水戸市の高橋靖市長を表敬訪問した際、『J1に行ったらどうしますか?』と聞かれました。夢は叶ったのですが、思い出作りにJ1へ行く訳ではありません。しっかりと戦いに行きます。臆することなく、しっかりと立ち向かって、1試合ずつアグレッシブにやっていきたいと思っています。高市(早苗)総理は言っていました。働いて、働いて、働いて、働いて、働いて参ります、と。水戸ホーリーホックは走って、走って、走って、走って、走って、戦い抜きます。来年も変わらず、ご支援、ご声援よろしくお願い致します。みんなでJ1で旋風を巻き起こしましょう!」
◯松原修平キャプテン
「一年間、多大なるご支援、ご声援、誠に有難うございました。シーズン始まる前は、シャーレを持って、ここに来られることを全く想像していませんでした。でもここにいる選手、スタッフ、フロント、しっかり毎日取り組み、最高の結果を得られたと思っています。J2に26年間いましたが、やっと夢が叶って、J1に行くことになりました。このシャーレを掲げた瞬間に、僕の中に新しい夢ができて、もう一回り大きなシャーレをこのクラブにもたらしたいと思います。また26年掛かるかもしれませんが、皆さん長生きしてください。本当に夢が叶うことを証明できたと思いますし、来年は夢のステージですが、本当に厳しいと思います。でも厳しい中、26年間もやってきたので、絶対にできると思っていますし、J1に定着できると思っています。このエンブレムの上に星が付くまで、僕も現役で頑張りたいと思います」