及川光博が心優しきゲイ役で主演、新ドラマ「ぼくたちん家」10月スタート(コメントあり)
及川光博が、日本テレビ系の10月期新日曜ドラマ「ぼくたちん家」で主演を務めることが明らかになった。同作は、心優しき1人のゲイが恋をすることから物語が展開していくホーム&ラブコメディだ。
⽇テレ シナリオライターコンテストで2023年度審査員特別賞を受賞した松本優紀が脚本を手がけた「ぼくたちん家」。不器用だが情に厚い50歳の男・波多野玄一は、中学教師で38歳のクールなゲイ・作田索に恋をする。玄一が2人の名義で家を買うことを提案すると、トーヨコに入り浸る15歳の訳アリ少女・楠ほたるは「私、あなたを買います。3000万円で。中学卒業までの半年間、親のフリをしてください」と言い放つのだった。それから3人の奇妙な共同生活が始まる。
⽞⼀を演じる及川は「難役ですが、私の想像力と経験値をフル活用して、不器用な大人の(もちろん男性との)恋を、そして奇妙でビミョーな人間模様を描いてまいります。日曜の夜、クスクス笑ってじわじわ泣けるホーム&ラブコメディをぜひお楽しみください!」と述べる。また索役のキャストについては「陽キャです」とヒントを出した。プロデューサー・河野英裕、脚本・松本、インクルーシブプロデューサー・白川大介のコメントは下記にまとめた。
「ぼくたちん家」は10月に放送スタートし、毎週日曜10時30分からオンエア。演出は「青春ゲシュタルト崩壊」の鯨岡弘識、「80年後のあなたへ」の北川瞳が担う。
日曜ドラマ「ぼくたちん家」
日本テレビ系 2025年10月スタート 毎週日曜 22:30~
及川光博 コメント
この度は大変ありがたいお話をいただき、大変驚き大変悩みましたが、「こんなチャンスは最後かもしれない」、「人生今が一番若い!」という思いに至り、ドラマ「ぼくたちん家」の主演を務めさせていただく運びとなりました。私が演じます波多野玄一は、幸せな未来をあきらめかけている中年のゲイ(50)です。仕事は主に動物の飼育です。難役ですが、私の想像力と経験値をフル活用して、不器用な大人の(もちろん男性との)恋を、そして奇妙でビミョーな人間模様を描いてまいります。日曜の夜、クスクス笑ってじわじわ泣けるホーム&ラブコメディをぜひお楽しみください!
ちゃお⭐️
河野英裕(プロデューサー)コメント
最初はA4用紙たった1枚の企画書でした。「こんなの無理だな」と思いながら会社の企画募集に出したものが、いろんな人の思いや力を受けて、想像をはるかに超える形になりました。主演・及川光博さんとの出会いも、その過程で訪れた最高の幸運です。お茶目で、カッコよくて、面白くて、優しくて。そんなミッチーさんが、心優しきゲイを演じ、恋に振り回され、人生に翻弄され、訳アリ中学生にかき回される。面白そうじゃないですか? きっと面白くなるはずです。このドラマが描くのは、“どこか居心地の悪い社会”の中で生きる人たちです。ゲイであったり、学校や会社や家族になじめない人、理不尽な差別に困惑する人…そんな者たちのささやかな抵抗を描く、奇妙なホーム&ラブコメディです。
気楽に、時間潰しに、クスッと笑いに、「ぼくたちん家」に来てくれたらとても嬉しいです。
松本優紀(脚本)コメント
昨年、日テレシナリオライターコンテストで審査員特別賞をいただきました。その際、河野プロデューサーから頂戴した「ドラマの脚本はがんばって生きる人のために書かれるべきものだと思っている」という言葉を胸に、今回「ぼくたちん家」の脚本を担当しています。この作品は、東京の町でひっそりと繋がっている3人と、それを取り巻く人々の日常の物語です。それぞれが社会の中で、偏見や困難と向き合いながらも、がんばって楽しく生きている様子を描いています。この物語はフィクションですが、同性愛者も孤独を抱える子どもも、私の隣にいるんだ、という事を意識して取り組みました。見てくださる方々が自分の隣の人、また、自分自身にも優しくしたくなるような、そんな時間を届けられると嬉しいです。ぜひご覧ください!
白川大介(インクルーシブプロデューサー)コメント
私は7年前にゲイであることをカミングアウトし、報道の分野で性的マイノリティーに関する取材や情報発信をしています。約1年前に河野さんからこのドラマの構想について相談され、これまでにないドラマになるとワクワクしていましたので、今回「インクルーシブプロデューサー」として、当事者と取材者、両方の経験を生かして作品づくりに関わることができて嬉しく思います。社会の中でマイノリティーが直面するリアルな困難を、主人公たちが寄り添ってポジティブに乗りこえていく姿を、多くの方に楽しみ、応援していただけることを願っています。
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