WHO、ガザで子ども50万人へのポリオ予防接種を再開

 2月19日、世界保健機関(WHO)は、パレスチナ自治区ガザで子どもへのポリオ予防接種を22日に再開すると発表した。ガザで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)

[ジュネーブ 19日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は19日、パレスチナ自治区ガザで子どもへのポリオ予防接種を22日に再開すると発表した。対象となる子どもは50万人余りに上る。

WHOは声明で「避難所での過密状態や深刻なダメージを受けた水、公衆衛生と衛生インフラへなどのガザの現在の環境は、ポリオウイルスがさらに拡大する理想的な条件を作り出している」と表明。また「停戦合意に伴う住民の大移動は、感染拡大を悪化させる公算が大きい」と指摘した。

WHOは昨年9月と10月、ガザで2回の予防接種を実施し、対象者の95%強が接種を受けた。

ガザではポリオウイルスがなおまん延しており、免疫不足あるいはワクチン未接種の子どもに感染する恐れがある。昨年12月と今年1月に6人が陽性反応を示したという。

WHOによると、1月19日の停戦合意以降、医療従事者への接触機会は改善されたものの、当時の戦闘により医療従事者が不足し、ガザ北部の子ども7000人が接種を受けられなかった。

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