酵素処理燕窩のトリインフルエンザウイルス感染抑制効果が試験で明らかに

コンビでは酵素処理燕窩(コロカリア®)にトリインフルエンザウイルス感染抑制効果があることを調べ、その結果を発表した。

イヌの腎臓細胞株(MDCK細胞)に4種類のA型トリインフルエンザウイルス(dkH1N1、dkH3N8、mlH5N1、dkH7N7)と各種濃度の酵素処理燕窩溶液を混合して添加し、ウイルス増殖を50%減少させる阻害濃度を算出した。その結果、酵素処理燕窩物が4種のトリインフルエンザウイルスのいずれに対しても用量依存的な感染抑制効果を持つことが明らかになった。

トリインフルエンザウイルスは細胞表面に存在するα2-3型シアロ糖鎖へ優先的に結合して感染を成立させる。酵素処理燕窩にはα2-3型シアロ糖鎖が多く含まれていることから、ヒトの上気道において酵素処理燕窩がデコイ(おとり)となり、高病原性トリインフルエンザウイルス(H5N1)のヒトへの伝播を防ぐ可能性があると考えられた。

本研究成果は論文化され、発表されている。 Edible bird’s nest: N- and O-glycan analysis and synergistic anti-avian influenza virus activity with neuraminidase inhibitors (酵素処理燕窩のトリインフルエンザウイルスへの効果)

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0166354224002511?via%3Dihub

高病原性のトリインフルエンザ(H5N1)は限定的だがヒトからヒトへの伝播も確認されており、今後、ヒトからヒトへの持続可能な感染拡大を引き起こすような遺伝子変異が起こった場合、パンデミックウイルスとなる可能性も懸念されている。

コンビでは、酵素処理燕窩素材「コロカリア®」に関する研究を重ねており、これまでにも美肌効果をはじめ、インフルエンザウイルス感染阻害効果、認知機能への作用などを確認している。

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