ソシエダが0-2から劇的同点→延長PK戦で国王杯ベスト8!! 120分フル出場の久保建英は「苦手」のPKキッカー務めず勝利

[1.13 コパ・デル・レイ4回戦 ソシエダ 2-2(PK4-3) オサスナ]

 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は13日、4回戦を行い、MF久保建英所属のソシエダオサスナと対戦した。前半の早い時間に2失点する厳しいスタートとなったが、その後は立て直して久保も数多くの決定機に絡むと、後半アディショナルタイム2分に奇跡の同点劇。そのまま延長戦でも決着がつかずに勝負はPK戦にもつれ込み、控えGKウナイ・マレーロが2本を止めたソシエダが4-3で勝利した。

 2シーズン連続で国王杯ベスト4のソシエダはここまで下部カテゴリの相手を破って順調に勝ち上がったが、4回戦のラウンド16では同じプリメーラ(1部)勢のオサスナに苦戦を強いられた。

 まずは前半3分、クロスのクリアボールをMFホン・モンカヨラに拾われ、豪快なダイレクトボレーを叩き込まれると、同17分にはセットプレーからFWミケル・オヤルサバルがオウンゴールを献上し、早々に2点のリードを奪われた。

 その後はなんとか立て直し、徐々に攻勢に転じると、前半40分過ぎからは敵陣でハーフコートゲームを展開する。特に右サイドの久保が脅威となり、同42分には鋭いドリブル突破でモンカヨラのファウルを誘ってイエローカードを出させると、同45+4分には久保の右CKからビッグチャンス。MFルカ・スチッチのフリックにDFドゥイエ・チャレタ・ツァルが飛び込むも、惜しくも届かなかった。

 そのまま迎えた後半もソシエダの優勢が続き、5分には右サイドを突破した久保がゴール前の密集をすり抜けるパスを送り、これにゴール正面でMFカルロス・ソレールが反応。だが、右足ダイレクトシュートは枠を外れる。同7分には右サイドでパスを受けた久保がペナルティエリア内にカットインし、自ら左足シュートを放ったが、わずかに左へと外れ、決め切れない。

 その後は交代選手も入ってソシエダが試合を支配するなか、後半30分に待望の1点を返す。左サイドを突破したMFアルセン・ザハリャンの横パスは相手DFに阻まれたが、こぼれ球に反応した途中出場のMFベニャト・トゥリエンテスが右足一閃。GKが動けないほどの豪快な低弾道ミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。

 ソシエダは残り15分間で1-2とし、本拠地レアレ・アレーナはいっそうの盛り上がりを迎える。すると後半40分、深く押し込んだ攻撃からMFセルヒオ・ゴメスがクロスを上げると、これに反応したチャレタ・ツァルがヘディングシュート。上手く軌道を変えてゴールに流し込んだが、オフサイドの判定が下された。

 さらに後半43分、久保がゴール正面約25mの位置に絞ってパスを受けると、DFハビ・ガランのファウルを誘発。だが、ソレールのFKは大きく枠を外れ、大きなチャンスを活かせなかった。さらに同アディショナルタイム2分、ザハリャンとDFアルバロ・オドリオソラの連続決定機も相手GKとDFの好守に阻まれ、厳しい状況に追い込まれた。

 それでも後半アディショナルタイム3分、久保を起点にこじ開けた。右サイドに開いてパスを受けた久保がインスイングのクロスを送ると、途中出場FWオーリ・オスカールソンはわずかにねじ込めなかったが、こぼれ球にDFイゴール・スベルディアが反応。右足ボレーシュートが右ポストを叩いてゴールに吸い込まれ、劇的な同点弾が決まった。

 そのまま試合は延長戦へもつれ込み、両チームとも疲れが見えるなかで一進一退の攻防を繰り広げる。ソシエダは右サイドにマークが集中し、左サイドのザハリャンやゲデスを中心に攻撃を展開。オサスナは途中出場FWアンテ・ブディミルが決定的なヘディングシュートを放ったが、クロスバーを叩き、ソシエダは救われた。

 そうして迎えた延長前半14分、ソシエダはFWゴンサロ・ゲデスのループパスにオドリオソラが抜け出すと、浮かせたトラップがハビ・ガランのハンドを誘発。主審はノーファウル判定だったが、VARが介入した結果、ソシエダにPKが与えられた。だが、このPKを名手オヤルサバルが蹴ると、甘く入ったボールをGKアイトール・フェルナンデスがセーブ。ソシエダは勝ち越しのビッグチャンスを逃した。

 その後も優勢を保ったソシエダは延長後半10分、久保がボックス内から左足シュートを放つも、これもA・フェルナンデスのスーパーセーブに阻まれると、直後のクロス攻撃でもDFジョン・マルティンのヘッドがA・フェルナンデスに防がれ、なかなか得点を奪えない。結局そのまま規定の120分間を終え、PK戦で決着がつく形となった。

 先攻はソシエダ。1人目は試合中にPKを止められていたオヤルサバルが登場し、今度は見事に成功させ、2人目のゲデスも成功した。すると後攻オサスナのモンカヨラのキックはGKマレーロがストップ。ソシエダが優位に立った。その後も3人目のソレール、4人目のS・ゴメスも見事に成功させ、ソシエダが王手。だが、5人目のザハリャンは大きく枠を外した。それでも最後はオサスナ5人目のDFアレハンドロ・カテナのキックをマレーロがストップ。控えGKの大仕事により、ソシエダがベスト8入りを決めた。

 久保はこの試合に120分間フル出場しており、自身が出場したまま迎えたPK戦はクラブキャリアで初めて。かねてより久保は「PKは苦手」と公言し、フル出場した東京五輪ニュージーランドやU-17W杯ラウンド16のイングランド戦でもキッカーを務めていなかったこともあり、ここで初めてキッカーを務めるかどうかに注目が集まった。だが、久保は5人目までに登場せず、順番が回ってこないまま勝利となった。●海外組ガイド●ラ・リーガ2025-26特集●コパ・デル・レイ2025-26特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

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