イスラエルが報復を警告、主要空港付近にフーシ派のミサイル着弾

Alisa Odenheimer

  • 「われわれを傷つける者には七倍にして報いる」-国防相
  • 技術的問題で迎撃できず、ベン・グリオン空港付近に着弾

イエメンの親イラン武装組織フーシ派が発射したミサイルがイスラエルの防空システムをすり抜け、主要空港の近くに着弾したことを受け、イスラエル当局は厳しい報復を警告した。

  カッツ国防相は4日、「われわれを傷つける者には七倍にして報いる」と語った。

  米国は数週間にわたってフーシ派に対する空爆を実施してきたが、イスラエルへの攻撃を止めることはできていない。パレスチナ人との連帯を掲げるフーシ派は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦争が終結するまで攻撃を続けると表明している。

関連記事:米軍、フーシ派への攻撃強化-イエメンの主要石油積み出し港を空爆

  イスラエル軍によれば、防空システムが打ち上げた迎撃ミサイルの「技術的な問題」でフーシ派のミサイルを迎撃できず、ベン・グリオン国際空港付近に着弾。 「初期の調査結果では、探知手順や迎撃システム、国民警報システムに不具合は見つからなかった」と説明した。

  フーシ派の軍報道官は、同勢力が弾道ミサイルを発射したと確認し、航空会社に対しベン・グリオン空港への飛行を控えるよう警告した。

  イスラエルのネタニヤフ首相は、今後もフーシ派に対して行動を取り続けると述べ、米国の軍事行動はイスラエルとの連携で行われていると指摘。「一度きりで終わるものではない」とXへの投稿動画で語った。

  イスラエルによれば、イエメンから発射されたミサイルの大半は迎撃に成功しており、3日には1発、2日には2発の迎撃成功が確認された。戦争開始以来、イスラエルはイエメンから発射された数十発のミサイルを95%以上の成功率で迎撃してきたという。

  ミサイル着弾を受け、ベン・グリオン空港の発着便およびエルサレムと空港を結ぶ鉄道サービスは一時的に停止された。

原題:Israel Vows Response After Houthi Missile Evades Air Defense (3)(抜粋)

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