米労働省、人員不足でCPIサンプル数削減 データへの影響懸念も

米労働省経済統計局(BLS)は4日、全国の地域で消費者物価指数(CPI)の収集サンプルを削減していることを明らかにした。2022年7月、米サンフランシスコのマーケットで撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)

[ワシントン 4日 ロイター] - 米労働省経済統計局(BLS)は4日、全国の地域で消費者物価指数(CPI)の収集サンプルを削減していることを明らかにした。資源的な制約によるものという。この措置が全体のデータに与える影響は「最小限」となるはずだとしている。

ただ、サンプル削減と収集停止により、地域別または品目別の指数の変動性が増す可能性はあるとした。

BLSは「現在の人員では収集活動を維持できなくなった場合に削減を実施する。今後も調査活動の見直しを継続する」と述べた。

同局は注目度の高い雇用統計もまとめているが、トランプ政権が実施した採用凍結の影響を受けている。

BLSの発表によると、4月のCPIデータ収集はネブラスカ州の1都市とユタ州の1都市で停止された。ニューヨーク州バッファローでは6月にデータ収集が停止された。

複数の民間エコノミストから、統計収集スタッフの削減が発表されるデータの質を損なっているとの懸念が示されている。

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