AI監視をあざむくクルマ、人間の目にはド派手に見える(ギズモード・ジャパン)

シャツではなく本物のクルマで実験だ。 いまアメリカでは、道行くクルマのナンバープレートを自動で収集するカメラ「Automatic Number Plate Recognition(ALPR/自動ナンバープレート認識)」が物議を醸しています。住民が知らぬ間に約13万台が設置されており、プライバシーの保護を理由に撤去を求めても行政の動きが遅く、破壊行為を行う人もいるそうな。 【全画像をみる】AI監視をあざむくクルマ、人間の目にはド派手に見える 先日はそのアンチテーゼとして、カメラが人物を認識しない柄のシャツが誕生。ド派手な柄なのに、デジタルの監視をくぐり抜けるデザインになっています。

上記のシャツのデザインは、そもそもクルマが知らぬ間に監視されていることへの反発で生まれた柄。だったらクルマがその柄だったらどうなのよ? ってことで、YouTtubeチャンネルDonutが、専門家によるデザインの柄でクルマをラッピングしてみました。 前置きがけっこう長いので、検証が始まる10:54辺りまで飛ばしてどうぞ。 この柄は、GPUに48時間作業させて生まれた、数学的にデザインされたもの。人間の目にはド派手に見えるのですが、これがAIカメラからは認識されにくいデジタル・ノイズになります。

専門家が用意したAIカメラは、認識率が0.75以下だとクルマと判断されず、ドライバーも認識されないしくみ。 用意されたデジタル迷彩カーを監視したところ、ちょっと離れた位置では0.75以下としてでしたが、目の前を通り過ぎる時には0.90で検出されました。AI、かなり優秀です。 ポイントは車の窓ガラスやタイヤ、太陽光の反射が自動車として成立する形状をしているため。「総合的にこれは自動車だ」と判断されちゃうんですね。 そこで両サイドの窓ガラスまで隠すと大成功! 前と後ろのガラスはそのままですし、車が真後ろや真正面を向いていても認識されませんでした。これは駐車場内の日陰でも同じ。車体の大部分を覆う必要があるんですね。


Page 2

結局前回のシャツも、2022年に作られたアグリー・セーターも、デジタル的には存在しないことになるのは同じ。でもあまりにド派手すぎて、人間からは目立ちすぎますね。 パっと見で「あのクルマ、AIに見られたくないんだ」というのがバレバレです。人間とAI、どっちから透明人間になりたいか? って話ですね。

1917年頃、第一次世界大戦時の軍艦には、幾何学的な白黒パターンの「ダズル迷彩」が考案されました。風景に溶け込むのではなく、塗装した軍艦との距離感や速度、進行方向などをも分かりにくくため、2,000以上の軍艦に使われたそうです。 今でも車やバイクなど、新型車のテスト車両にはダズル迷彩の現代版みたいなパターンで覆われますよね。 Unknown - US Navy - H42235.jpg, パブリック・ドメイン, リンクによる それじゃー色彩的に地味なダズル迷彩は、AI監視カメラに引っかかるのでしょうか? 試しに同じAIのChatGPTに聞いてみると、「敵対的パターン(Adversarial Pattern)じゃないと普通に認識される可能性が高い」とのこと。むしろAIによっては普通の迷彩柄や派手めのランダムな模様の方が認識されにくいのでは? とまで言っています。 「敵対的パターン」は、AIの画像認識を意図的に混乱させるよう計算された模様。AI用の錯視みたいなもので、判断基準となる特徴を乱す働きがあります。 ということで、「敵対的パターン」を採り入れたダズル迷彩車を生成してもらいました。果たしてこれが認識されるのかどうか? ちょっと興味がありますね。街中こんなんばっか走ってたら、目がチカチカしそうですが。 Source: YouTube viaThe AwesomerReference: Wikipedia

岡本玄介

ギズモード・ジャパン
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: