マジで爆ウレすぎるな!! ホンダ N-BOXの人気が凄まじい件

 日本一売れているクルマと呼ばれて久しいホンダ N-BOX。標準車にカスタム、そしてニューファミリーのN-BOX JOYと揃ってさらに盤石。そんなN-BOXの「〇」な部分と「×」な部分を、N-BOXとゆかりの深いお三方に語っていただいた!!※本稿は2025年7月のものです文:小沢コージ、清水草一、徳田悠眞、ベストカー編集部/写真:ホンダ

初出:『ベストカー』2025年8月26日号

【画像ギャラリー】それぞれに魅力じゅうぶん!! 好みに合わせて3つのボディタイプが選べるホンダ N-BOX(30枚)

ホンダ N-BOXの販売に関するデータ。2025年1月から6月の販売台数を観ると、2位と3位も軽スーパーハイトワゴンがランクイン

 「N-BOX、売れているな」という感覚は確かにあったが、数字を見て驚いた。上の表をご覧いただきたい。2025年1月から6月の累計販売台数で国産車1位。しかも登録車を含めたすべてのなかで1位!

 よく耳にする「軽とは思えない上質なつくり」が1位の要因なのだろうが、おそらくそれだけではないはずだ。「N-BOXにゆかりのある3人」にN-BOXの「〇と×」を本音で挙げていただこう。

押しの強い顔立ちが人気の「カスタム」など、好みに合わせた3タイプが選べるのもN-BOXの魅力

 シンプルな造形美の「標準モデル」、アグレッシブさを感じられる顔の「カスタム」に加え、2024年9月、アウトドアテイストの「JOY」が加わり、全方位に最強となったN-BOX。

 外装の細かいデザイン部分や、内装の素材など上質感ある「つくり」が、ライバルモデルの一歩上を行く部分といえ、使う人のことを考えた装備もいい。高価な価格帯の軽自動車だが、それも納得させてしまうのがこのクルマの凄いところだ。

●現行型ホンダ N-BOXの「魅力ポイント」

現行型ホンダ N-BOX(カスタムターボ〈2WD〉)主要諸元

・軽乗用車最大級の室内空間や高いアイポイントは先代からの流れで、見通しがよく運転しやすい視界を実現

・先代モデル同等の重量で高い剛性と剛性バランスを実現。高い操縦安定性と乗り心地で安心感ある走りを支える

・スライドドアの全閉後に自動施錠できる「パワースライドドア予約ロック機能」採用など、快適装備が充実

・先代の2倍以上となる大型グローブボックスも装備

・先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプに標準装備

小沢コージ氏が考えるN-BOXの強みは「すでにブランド化している」こと。「これ買っときゃ間違いない!」の領域に入っているという

 先代N-BOXの最安グレード、Gホンダセンシングを所有中の小沢。約10年も販売ナンバー1なのはさすがに驚きだが、最大の理由は「すでにブランドになってしまった」こと。巨人・大鵬・玉子焼きではないが、「野球は巨人」のように、クルマはN-BOXになっている。

 黙ってコレ選んでりゃ間違いないでしょ! 的ポジション。こうなると、ほかが部分的に追いつけても負けない。

 同時に競合車が追いついていない面が多く、「〇部分」はそこに集中する。

●N-BOX「〇」の部分

 まずはスタイリングの端正さ。寸法は当然スペーシア、タントとほぼ同じだが、ガラス面と鉄板面のバランスなど面の張りは最も美しい。

 また、外装のブラックメタリックの素材感、内装でいうと上級車に付くプライムスムースレザーのマテリアル質感も軽を超えている。

 さらに、いいのは走りで乗り心地&ステアフィールがよく「軽に乗っている気がしない」。またホイールベース長に代表されるスペース効率もダントツにいい。ひと言でいうと「全体質感が高い」のだ。

 N-BOXユーザーは「軽を買っている」以上に、質感のいい「ホンダ車を買っている」意識が高い。

●N-BOX「×」の部分

「現行カスタムの顔は物足りない」と小沢コージ氏

 現行カスタムの顔は失敗だ。インパクトが減ったし、前のほうがワイルド。元に戻すべき。

 さらに、スペーシアに逆転された燃費、徐々に追いつかれているインテリア質感など死角は増えている。逆転される時は、一気に逆転されるだろう。

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