Androidゲーム機って買う意味ある? ハイエンドスマホと何が違うのか徹底比較!
Androidゲーム機とスマートフォンの違いは、単なるスペックの優劣では語れません。「ゲームを快適にプレイすること」を最優先に設計された専用機と、「あらゆる用途をこなす万能機」であるスマートフォンという差異があり、似たような端末に感じられやすいですが実はさまざまな違いがあります。 たとえばAndroidゲーム機はゲームに最適化されたSoCが搭載され、冷却性能も高いので、長時間かつデータ量が重いタイトルでもサクサク動く一方、スマホの場合は熱による性能低下が起こりやすく、いわゆる「カクカク」状態になりやすいです。 また、基本的にスマホには物理ボタンがないため、ゲームをする場合はタッチ操作が基本。外付けコントローラーをつけることもできますが、はじめから物理コントローラーが一体化しているAndroidゲーム機とは大きな差があるでしょう。 ほかにもさまざまな違いのあるAndroidゲーム機とスマホですが、「ゲームに直接的に絡む性能・機能の違い」に関して、もう少し詳しく解説します。 ■冷却性能とゲーミング性能 まずゲーム機にはパフォーマンス性能と冷却性能が求められます。Androidゲーム機は、スマートフォンよりも大型で厚みのある筐体設計を許容できるため、冷却性能において構造的な優位性を持っています。これにより、熱による性能低下、いわゆる「サーマルスロットリング」を効果的に抑制できます。結果として、高負荷な3Dゲームを長時間プレイしても、安定したフレームレートを維持し続けることが可能です。 一方で最新のハイエンドスマートフォンやゲーミングスマホは、最新鋭のSoCを搭載しており、その「瞬間的な処理性能(瞬間火力)」はAndroidゲーム機を上回ることさえあります。しかし薄型・軽量というデザイン上の制約から、冷却機構には限界があります。 つまり最先端のゲームタイトルをプレイすることは「SoCの性能上はスマホでも可能だが、長時間のゲームプレイにはAndroidゲーム機の方がベター」と言えます。 ■操作性 Androidゲーム機は「ゲームをプレイするためだけに最適化された物理的インターフェース」も魅力です。特に物理コントローラーがもたらす優位性は圧倒的です。FPSでの精密なエイム、格闘ゲームでのシビアなコンボ入力、アクションゲームでの直感的なキャラクター操作など、タッチスクリーンでは再現が難しい高度なコントロールを可能にします。 もちろん、外付けコントローラーを接続することで操作性を補うことは可能です。しかし、コントローラーを別途持ち運ぶ手間、Bluetooth接続の安定性の問題、そして何よりデバイスとしての一体感の欠如は、専用機が持つ「手に取ればすぐに最高のゲーム体験が始まる」という感覚には及ばない面もあります。 そのため「スマホゲームをリッチに楽しむ」ならばAndroidゲーム機がやはりおすすめです。 ■バッテリー性能 バッテリー性能では、Androidゲーム機は一般的なスマートフォンよりも大容量のバッテリーを搭載しています。Androidゲーム機は7000mAh以上のモデルが多く、たとえばAYANEO 3にいたってはバッテリーが49Wh、つまり約13,243mAhのバッテリー容量を持っています。 一方、たとえばGoogle Pixel 9は4,700mAhとなっており、公式サイトでは「24時間以上バッテリーが駆動する」と謳われていますが、Androidゲーム機と同じようにゲームプレイをしていた場合、バッテリーの持ちの差は明らかでしょう。
ハイエンドスマートフォンとAndroidゲーム機のどちらを買うべきかは、どれだけゲームに集中したいかで変わります。 通知や電話、発熱などを気にせず快適にゲームをしたい場合は、ゲーム機がおすすめ。そこまでゲームに熱中しているわけではない場合はスマホで十分でしょう。 また、一台のデバイスで全てを済ませたい、ゲーム以外の機能も重視したいという場合、高価なAndroidゲーム機の購入はさほど向いていないと言えるでしょう。
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