「高熱を吹き出し、装甲内を焼き尽くす」砲弾が破裂して3人死亡…自衛隊「10式戦車」と「戦車砲弾」とはいかなる武器か?《不肖・宮嶋が解説》(文春オンライン)
自衛隊の国産戦車は61式、74式、90式戦車へと進化を続け、この10式は4世代目に当たる最新の戦車。 日本の戦車が諸外国のそれと違うのは、三菱重工が自動車のエンジン開発などで培った技術を応用したその乗り心地と悪路の走破性、防御力、さらに搭載武器の攻撃力である。今は公表されてないが、射程距離の範囲内であれば、先に見つけたほうが圧倒的優利のほぼ百発百中だという。 こと10式戦車にいたっては、最新式の射撃管制装置を備えている。停車していようがスラローム走行時やろうが後退時やろうが、どんな体勢からでも目標をロックオンでき、砲身が目標を捉えたまま射撃して命中させられる。さらに味方同士のデータリンクにも優れ、陸空問わず情報を共有できるのである。 しかし、不肖・宮嶋が北海道大演習場(略して北大演)で行われた「戦車射撃競技会」を取材した際には、最優秀戦車小隊は意外にも、最新の10式戦車より先代の90式戦車部隊のほうが多かった。 これは幸いにも、自衛隊が戦後81年実戦を経験せずに済んだことの現れだろう。装備が新しければなんでもいいというわけではないのである。古くても使い慣れた武器のほうが、時には最新武器より優秀なこともありえる。特に実戦のように、予期せぬ非常事態に陥ったときには尚更である。 だが、今回重傷を負われた女性操縦手が一命をとりとめたのは、最新の戦車である10式戦車の厚い装甲や隔壁のおかげであったかもしれない。
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