FC東京が残留争い“6ポインター”再び制す! 横浜FCに先制許すも終盤に長倉2戦連続弾、後半AT14分のPKを森重が決める

[6.28 J1第22節 FC東京 2-1 横浜FC 味スタ]

 J1リーグは28日に第22節を行った。FC東京横浜FCの残留争い直接対決は、FC東京が2-1で勝利。前半4分に先制を許すが、後半40分にFW長倉幹樹が2試合連続ゴールで同点に戻す。後半アディショナルタイム10分過ぎに長倉がPKを得ると、最後はDF森重真人が冷静に決め、勝ち点3を奪取した。

 16位・FC東京は前節、最下位の横浜F・マリノスから6試合ぶりの勝利を手にした。今季2度目の連勝を果たすべく、先発8人を入れ替えた。GK野澤大志ブランドンはアントワープ移籍前のラストマッチ。DFバングーナガンデ佳史扶が今季リーグ戦初先発で、今夏新加入のDFアレクサンダー・ショルツが移籍後初出場となる。19位・横浜FCは前節・サンフレッチェ広島戦で0-4の惨敗となり、今季2度目の3連敗。先発5人を変え、出場停止のMFユーリ・ララの位置にMF駒井善成を配置した。[両スタメン&布陣]

 序盤からスコアが動く。前半4分、横浜FCはセットプレーの流れからFC東京の敵陣へ。PA左の深い位置からFWルキアンがバックパスでボールを戻すと、MF山田康太が左足でクロス。櫻川が頭で押し込み、今季3点目となる先制ゴールを手にした。

 追いかけるFC東京は、ボールを持ちながらチャンスをうかがう。前半30分、MF橋本拳人の縦パスにFWマルセロ・ヒアンが反応。PAに入り込むが、シュートは打てない。同35分には右サイドでFW東慶悟がインターセプト。即座に右足でグラウンダーのクロスを上げると、ゴール前のヒアンがヒールで合わせようとする。しかし、ミートせずに決め切れなかった。

 カウンターを狙う横浜FCは前半アディショナルタイムに櫻川が単騎突破から右足シュート。相手ゴールを脅かしながら、前半は1点のリードを守って折り返した。

 後半最初のチャンスはFC東京。後半9分、GK野澤のロングフィードからボールを収めたMF遠藤渓太がPA右に入る。細かなボールタッチから右足シュートを放つも、わずかにゴール左外に外れていった。

 FC東京は後半14分に3枚替え。ヒアン、MF俵積田晃太、東に代えて、長倉、FW佐藤恵允、FW仲川輝人が入る。遠藤が左サイドハーフ、佐藤が右サイドハーフに配置された。18分には佐藤、長倉、仲川とワンタッチでつないだボールを、遠藤が右足シュート。しかし、これもゴール枠をわずかに捉えない。

 横浜FCも後半20分に2枚替え。MF室井彗佑と櫻川を下げ、FW小川慶治朗とFW鈴木武蔵が投入された。

 その後はFC東京が長倉と仲川の前線を起点にチャンスを量産していく。一方的に横浜FC陣地でボールを回す時間が続くと、後半34分に絶好のチャンスが到来。MF高宇洋が敵陣PA内で倒され、PKを獲得した。キッカーはPKの名手・ショルツ。だが、右足シュートはGK市川暉記のセーブに遭い、同点ゴールとはならなかった。

 だが、勢いに乗るFC東京は後半40分に待望の同点ゴール。右サイドから橋本がアーリークロスを上げると、ファーサイドに走り込んだ長倉がヘディングシュートを叩き込む。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックを経てゴールは認められ、前節の加入後初ゴールに続く2試合連続ゴールで試合を振り出しに戻した。  さらに、後半アディショナルタイム10分過ぎ、FC東京は長倉が敵陣PA内で倒されて再びPKを獲得する。14分過ぎのPKを森重が冷静に決め切り、2-1で勝ち点3を奪取。順位をひとつ上げて15位に浮上させた。 (取材・文 石川祐介)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!

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