独CPI、5月速報は前年比+2.1%に鈍化 コア+2.8%で高止まり
ドイツ連邦統計庁が30日発表した5月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.1%上昇し、前月の2.2%から鈍化した。フランクフルトで2023年撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach/File Photo)
[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日発表した5月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.1%上昇し、前月の2.2%から鈍化、欧州中央銀行(ECB)の目標に一歩迫った。
ロイター調査によるアナリスト予想は2.0%上昇だった。
変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は2.8%上昇で前月の2.9%から若干鈍化したが、依然として高水準にある。
ECBが来週利下げする根拠が強まった一方、経済の混乱と高止まりするコアインフレが持続的な回復への期待に影を落とす可能性がある。
IMKのエコノミストは、米国の関税政策によりドイツとユーロ圏の経済見通しは依然として暗く景気へのリスクは高いと指摘。「国内需要を強化するためECBは近く金融政策をさらに緩和すべきだ」と述べた。
前月比では価格は0.2%上昇し、アナリストの0.1%上昇予想を上回った。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab