【遊覧ヘリ大破】「火口内での捜索は未知数」「いつもより高速で雲に入り『ドン』という音」 運航会社は各地で事故や重大インシデント 熊本・阿蘇中岳

20日午前、遊覧ヘリコプターが行方不明になり、熊本県の阿蘇中岳の火口内で機体が見つかった事故は、今日21日も捜索が行われましたが、悪天候と火山ガスが救出活動を阻んでいます。 【写真を見る】火口内のヘリコプターの機体 扉やテール部分も確認できる 阿蘇中岳の第一火口付近を上空から撮影すると、ヘリの機体が火口の斜面で大破していて、近くにはドアのようなものが落ちています。 この事故は、20日午前11時ごろ、阿蘇市の動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」を出発した遊覧ヘリが行方不明になり、阿蘇中岳の火口で機体が見つかったものです。 当時、火口付近で外国人観光客の通訳としてガイドをしていた人は大きな音を聞いたと言います。 通訳ガイド 孫鵬さん「ヘリがいつもより速いスピードで飛んでいたので、上空を見ると雲の中に入って行き、2〜3秒後に『ドン』という音がして、びっくりした」 ■消防「火口壁は崩れやすい、誰も降りたことがない」 捜索活動は21日朝から再開する予定でしたが、火口周辺が雲や霧で覆われ、火山ガスの濃度を調べる必要などもあったことから、本格的な捜索再開は午後になりました。 記者「午後からは本格的な捜索活動が始まっていて、火口付近では警察や消防による目視での機体の確認作業が進んでいます」 ただ、火口での捜索活動は、現場で活動を進める消防隊員たちも経験のないことだといいます。 阿蘇広域消防本部 中部消防署 矢野和彦署長「未知数。火口壁が崩れやすいという状況は知っているが、実際には誰も降りたことがないので降りられるかどうかも難しい」 ヘリに乗っていた男性のパイロットと、客で台湾出身の男女2人の行方はいまだに分からず、捜索活動は明日22日も続く見通しです。 ■運航会社は各地で事故や重大インシデント 阿蘇カドリー・ドミニオンの関連会社から委託を受けて遊覧ヘリを運航しているのは、岡山県に本社がある「匠航空」ですが、過去にも各地で事故や重大インシデントを起こしています。 2024年5月には、今回と同じ場所から離陸した遊覧ヘリが、阿蘇上空を飛行中にエンジントラブルを起こし、空き地に不時着。乗っていたパイロットと中国からの観光客2人が骨折するけがをしました。

また、2018年には、岐阜県で小型機から菓子を投下するイベントで、許可を受けていた高度よりも低空を飛行したうえ、パイロットも運航に必要な飛行時間の規定を満たしていなかったとして、国土交通省から業務改善勧告を受けています。 さらに2023年には岡山市の飛行場で、ヘリが他の小型機の進路に誤って侵入する重大インシデントを起こしています。 匠航空の森岡匠社長は、ヘリを委託した会社と情報共有などを行うため、先ほどから阿蘇市を訪れていて、今後の方針を話し合うということです。

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