欧州委、米の10%関税受け入れ報道を一蹴 現段階では合意未達

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は16日、EU製品に対する米国の10%の関税率を欧州委が受け入れる用意があるとの報道は憶測に過ぎず、協議の現状を反映していないとの見方を示した。3月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は16日、EU製品に対する米国の10%の関税率を欧州委が受け入れる用意があるとの報道は憶測に過ぎず、協議の現状を反映していないとの見方を示した。

欧州委は声明で、「交渉は継続中であり、現段階では合意に至っていない」と指摘。その上で、EUは当初から不当かつ違法な米関税に反対してきたと述べた。

ドイツ経済紙ハンデルスブラットは16日、EUの交渉担当者らは自動車、医薬品、電子機器への関税引き上げを回避するため、EUからの大半の輸入品に賦課される一律10%の米関税を受け入れる用意があると報じていた。

今週カナダで開催される主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)では、シェフチョビッチ欧州委員(通商担当)とグリア米通商代表部(USTR)代表との会談が予定されている。

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