大西氏搭乗の宇宙船打ち上げ、ISS滞在長期化の飛行士ら帰還へ

[ワシントン 14日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)と宇宙企業スペースXは14日、日本人宇宙飛行士の大西卓哉氏ら4人が乗った宇宙船「クルードラゴン」をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。大西氏は約半年にわたり滞在する国際宇宙ステーション(ISS)で船長を務める。

今回のミッションはボーイング(BA.N), opens new tabの宇宙船「スターライナー」の技術的問題でISS滞在が長期化している米宇宙飛行士2人との交代も目的。

米飛行士のスニ・ウイリアムズ氏とブッチ・ウィルモア氏は、スターライナーの有人帰還に安全上の問題があると判断され、宇宙滞在が当初予定の8日間から大幅に延びて9カ月となっている。

 NASAと宇宙企業スペースXは14日、日本人宇宙飛行士の大西卓哉氏ら4人が乗った宇宙船「クルードラゴン」をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた(2025年 ロイター/Joe Skipper)

大西氏らとの交代で2人は19日にISSを離れ、地球に帰還する予定。

今回の打ち上げを巡っては、トランプ大統領と顧問であるスペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が飛行士2人の早期帰還を求め、2週間前倒しされた。

新たにISSに向かったのは大西氏のほか、米飛行士2人とロシア飛行士1人。

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