ドイツ2地方選、極右AfDと左派党が第1党に メルツ首相は「大惨事」認めるも続投表明

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画像説明, ドイツ北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州議会選挙の出口調査を受け、ベルリンのCDC本部で声明を発表するメルツ首相

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ドイツの首都ベルリンと北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州で20日、議会選挙があり、出口調査の結果、フリードリヒ・メルツ首相率いる保守派・キリスト教民主同盟(CDU)が大敗する見通しとなった。CDUは6日の東部ザクセン・アンハルト州での議会選挙でも極右政党に敗れており、メルツ氏は苦境に立たされていた。しかしメルツ氏は同日、首相を続投する意向を示した。

メクレンブルク・フォアポンメルン州では当初、CDUが過去最低の得票率ながらもかろうじて議席を維持できると予測されていた。ところが開票開始から数時間で、得票率は議席獲得に必要な5%を下回った。メルツ氏は、今回の結果は自党にとって「大惨事」だと述べた。

一方、移民排斥を掲げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、メクレンブルク・フォアポンメルン州で最多得票を獲得する見通し。ただ、他の政党がAfDとの協力を拒否しているため、州レベルで政権を担う可能性は低い。

ベルリンでは、左派党がCDUから第1党の座を奪う見通し。

メルツ氏は支持率の低迷に直面し、任期途中の首相交代の可能性も取りざたされるなど、ますます厳しい立場に置かれている。

2週間前には東部ザクセン・アンハルト州で行われた議会選挙で、AfDが大勝し、CDUの得票率は前回選から半減した。

20日にベルリンのCDU本部で記者団に応じたメルツ首相は、ザクセン・アンハルト州での敗北後と同様の発言を繰り返し、連立政権が掲げる経済・税制・社会福祉の改革案を推進していくと述べた。

メルツ氏は、「改革の実現が必要だ」と強調。「私はこの国を前進させたいからこそ、この責任を引き受けている」とした。

そして、「今すべきことには、気骨と揺るぎない姿勢、そして忍耐が必要だ」と語った。「私はCDU党首として、そして何よりもドイツの首相として、それを示していく」。

「こうした改革は、権威主義の魅惑や、社会の奥深くまで入り込んでいる権威主義という毒に対する、解毒剤だとさえ言える」と、メルツ氏は付け加えた。

AfD共同党首のアリス・ワイデル氏は、「我が党は最も強い勢力となり、国民の主流に到達した」と述べた。

AfDの一部の州支部は、ドイツの情報機関から「右翼過激派」に指定されている。AfDはこれを一蹴している。

同党の移民排斥、ドイツ第一主義、そして親ロシア的な政策は、旧共産圏だった独東部で支持を広げている。

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ベルリンでは20日、CDUの開票速報を見守る集会が開かれた。会場で予測結果が画面に表示されても、歓声や祝福の声は上がらなかった。

CDUは、自らが苦境に立たされていることを認識している。党首のメルツ氏は開票速報を受けて直ちに攻勢に転じ、自分はどこにも行かないと宣言した。

メルツ氏は長期間にわたりドイツ首相の座を目指していただけに、1年4カ月前に就任したばかりの首相の地位を、簡単に手放す可能性は低いとみられる。

ベルリンとメクレンブルク・フォアポンメルン州での投票は、現地時間20日午後6時に締め切られた。最終結果は20 日夜、または21日朝に判明する見通し。

独公共放送のZDFとARDは、メクレンブルク・フォアポンメルン州でAfDがわずかに優勢だと伝えた。

同州ではAfDの得票率は38%、中道左派の社会民主党(SPD)は36%で2位となる見通し。

ベルリンでは、投票締め切り時点の予測で、CDUの得票率は20%だと報じられた。一方、これまでの世論調査で、首都で首位に立ったことがない左派党は約26%を獲得する見通しとなった。

AfDもベルリンで支持を伸ばし、得票率は16%と予測されている。

20日の選挙を前にドイツ国内では、CDUの政治的な状況が好転しなければメルツ氏が交代させられる可能性があるとの臆測が広がっていた。

今週初めには、ドイツの8州の首長がメルツ氏への支持を表明した。

ベルリンのCDU所属のブルクハルト・ドレッガー氏は20日、BBCに対し、メルツ氏が続投するのは妥当だと述べた。「彼には多くの仕事が残っている。連邦レベルで新しい政権を樹立するため、無駄にできる時間はない」。

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ドレッガー氏は有権者を「せっかち」だと形容し、「すべての問題が1年以内に解決されると期待するのは非現実的だ」と指摘した。

さらに、「彼(メルツ氏)の任期は4年だ。我々は彼に4年という時間を与える必要がある」と述べた。

支持率が著しく低いメルツ氏の支持者たちは、ドイツが直面する多くの問題は前政権から引き継いだものだと主張している。

企業法務の弁護士だったメルツ氏は、移民問題などで右寄りの姿勢を取ってきた。しかし、AfDへの支持を切り崩すことができず、左派寄りの有権者からの支持も失った。

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