「傑出した才能」リンブラッド、5歳からの夢叶えて26年F1デビュー。”舵取り役”のローソンとVCARBでタッグ
レーシング・ブルズ(VCARB)は最終アブダビGPを週末に控えた12月2日(火)、2026年の公式F1ドライバーラインナップを発表した。リアム・ローソンが残留し、新たにアーヴィッド・リンブラッドがF1デビューを飾る。
この発表により、レッドブル・グループの2026年体制が出揃った。レッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャー、レーシング・ブルズはローソンとリンブラッド。新なたレギュレーションが導入される変革の年を、新進気鋭の若手たちと迎えることになる。
リンブラッド、20人目の昇格者に
新たにシートを掴んだリンブラッドは、レッドブル・ジュニアプログラムからF1へ昇格する「20人目」のドライバーとなる。下位カテゴリーを驚異的なスピードで駆け上がり、その純粋な速さと落ち着いたレース運びが高く評価された。カーナンバーは「41」を使用する。
念願のF1シートを手にしたリンブラッドは、喜びを爆発させた。
「この機会をくれたVCARBのみんなに感謝してる。5歳でキャリアをスタートさせて以来、F1に乗ることが僕の目標だった。だからそれを実現できて本当に誇らしい」
「レッドブル・ジュニアプログラムと、僕の個人的なチームからの指導、そしてサポートにはいくら感謝してもしきれない。彼らの支えがなければ絶対に辿り着けなかった。2026年は大きな挑戦になるし学ぶことも多いけど、チームと一緒に進んでいく準備はできてる。早く始めたい。刺激的な1年になるはずだ」
一方、残留が決まったローソンは、新規定導入下でのチームを牽引する役割を担う。
「2026年もVCARBでレースができるのを楽しみにしてる。F1が変わるタイミングでこの機会を得られたことに感謝してる。これから訪れるチャレンジに向けて準備は万端だ。エキサイティングなシーズンになるだろうし、チームとプレシーズンをスタートさせるのが待ちきれないね」
パーメイン代表、ハジャーに賛辞
ローソンとリンブラッドの組み合わせについて、チーム代表のアラン・パーメインは、「VCARBの若々しい精神と野心を体現するものだ」と語ると同時に、レッドブル・レーシングに昇格するハジャーを称えた。
「まずはアイザックに心からの祝意を送りたい。彼は経験をはるかに上回る駆け引きのうまさと安定感を示し、本当に見事なシーズンを戦い抜き、レッドブル・レーシングへの昇格を自力で勝ち取った」
「新しい挑戦に踏み出す彼に、心からのエールを送りたい。彼の成長過程に関われたことを誇りに思う」
そして、2026年の新たなペアについても期待を寄せる。
「リアムは今シーズンを通して印象的なパフォーマンスとプロフェッショナリズムを見せ、最も厳しい局面でこそ実力を発揮してくれた。2026年はこれをさらに発展させてくれるだろう」
「一方、アーヴィッドの急成長ぶりは、彼がこのスポーツにおける傑出した若き才能の一人であることを示すものだ。彼らは、VCARBがF1の変革期に歩み出すうえで欠かせない、勢いと活気を備えた強力なコンビになってくれるだろう」