新型RAV4登場したけどなにがスゴイの!? ガス満で1350km走るってマジかよ!! 顔が3種類用意されたRAV4の全て
2025年5月、トヨタは6代目となる新型RAV4を初公開した。3タイプのボディスタイルを用意し、パワートレーンはHEVとPHEVを設定。そして、トヨタが開発を進めてきたArene(アリーン)が初導入される。日本では2025年度中発売予定だ!!※本稿は2025年6月のものです文:ベストカー編集部/写真:中里慎一郎、トヨタ
初出:『ベストカー』2025年7月10日号
【画像ギャラリー】3つのバリエーションで次のステージへ!! ルックスも中身も未来形へと進化した新型トヨタ RAV4(32枚)トヨタ RAV4「CORE」。新型RAV4の核となるバージョンで、最も洗練されたデザインだが、「SUVハンマーヘッド」の採用でタフさも表現。シリーズ中唯一HEVとPHEVの両方をラインナップする
1989年の東京モーターショーにて、世界に先駆けて提案されたモノコック構造のコンセプトSUV。それがRAV4の原点だ。
あれから実に36年。トヨタは6代目となる新型RAV4を世界初公開した。発売は2025年度中と公表しておりまだ先だが、報道陣に内外装をすべて見せるなど、ほぼ正式発表に近い初公開となった。
新型RAV4はコア、アドベンチャー、GRスポーツの3つのバージョンが用意されおり、フロントマスクのデザインもそれぞれ異なっている。
コアはその名のとおり新型RAV4の「核」となる洗練された仕様、アドベンチャーはオフローダーとしての性能とイメージを強化した仕様、GRスポーツはオンロードでの性能を引き上げた仕様で、それぞれ異なる個性を発揮している。
クラウン、カローラ同様、新型RAV4のラインナップも「群戦略」のひとつと言えるのかもしれない。
PHEVは第6世代のHEVシステムを新採用。システム出力は320ps、BEV走行距離は1.5倍の150kmまで延長
パワーユニットは直4、2.5LのHEV(ハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)で、現行型にはラインナップしている純ガソリン車は設定なし(海外の一部地域では2Lガソリンあり)。
このPHEVは新型RAV4から始まる第6世代のパラレルHEVシステムを新採用している。
フロントアクスルへのシリコンカーバイド半導体の採用やフリクション低減などにより、パワーユニットの小型&効率化を実現。高さを15%、重さを18%減らしながら出力を12%アップさせ、また、電池の大容量化によりBEV走行距離を現行型の95kmから約1.5倍の150km(開発目標値)まで向上させている。
電池は容量を30%増やすことで重量も増えているが、パワーユニットの軽量化により、トータルでは減量しているというから凄い。フル充電、ガソリン満タンでの航続距離は実に1350km。ちなみにHEVは従来型の第5世代ユニットの改良型を採用している。
表示、操作類を水平なインパネに集約し、運転中の視線移動や動作を少なくしている
ボディサイズは全長4600×全幅1855×全高1680mm、ホイールベース2690mm(コアHEV)。全高が5mm低くなっている以外、すべて現行型と同サイズで、また、前後オーバーハング、前後着座位置距離も同じ。
それでいてラゲッジ容量は733Lから749Lに拡大しているほか(ゴルフバッグは7個積める!)、後席を折り畳んだ時の床面を、よりフラットにしている。
プラットフォームは現行型GA-Kの改良型で、ボディ剛性を10%向上。また、ボディへの接着剤量を増やすとともに、微小振動を除去する高減衰接着剤を新たに使用して、操安性を向上させている。ショックアブソーバーはレクサスで採用されているアイテムを新規採用している。