イスラエル主導のガザ支援団体トップが辞任、独立性など理由に

 5月25日、米国が支援し、イスラエル主導でパレスチナ自治区ガザで援助物資を配給する民間団体「ガザ人道財団(GHF)」のトップ、ジェイク・ウッド氏が辞任した。写真は、ガザ地区南部の病院で、イスラエルの攻撃で亡くなったパレスチナ人の葬儀に出席する少女。5月25日、ガザ南部のハンユニスで撮影(2025年 ロイター/Hatem Khaled)

[25日 ロイター] - 米国が支援し、イスラエル主導でパレスチナ自治区ガザで援助物資を配給する民間団体「ガザ人道財団(GHF)」のトップ、ジェイク・ウッド氏が25日に辞任した。

元米海兵隊員で2カ月前に就任したウッド氏は辞任の理由について、人道、中立、公平、独立という人道主義の原則を順守できないためと説明した。

それ以外の詳細は不明で、コメントの要請にも応じなかった。イスラエル、パレスチナ、米国、国連の関係者からもコメントを得られていない。

3月2日以降、ガザには支援物資が届いておらず、人道団体はガザ住民の50万人が飢餓に直面していると警告する。イスラエルは、ハマスが拘束中の人質が解放されないことを理由に人道物資輸送を妨害している。

GHFは2月に設立されたが、国連はその援助物資配布計画を強く批判し、パレスチナ人の強制移住とさらなる暴力を助長するだけだと述べている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: