大学時代にジャイキリ経験、今度は迎え撃つ側に…横浜FM諏訪間幸成「ここで負けたら横浜の街を歩けない」
[10.7 天皇杯3回戦 横浜FM2-1京産大 日産ス] 2年前とは立場が逆だった。
横浜F・マリノスのDF諏訪間幸成は筑波大時代の2024年、天皇杯で当時J1首位を走っていた町田を撃破した経験を持つ。大学生としてプロクラブに挑んだ側から、今度は大学生を迎え撃つ側へ。京都産業大との3回戦を前に、難しい試合になることは分かっていた。
「京産大は関西で首位ですし、すごく力のあるチーム。ここで負けたら横浜の街を歩けないなっていうぐらい、強い覚悟を持っていました」 実際に先制したのは京産大だった。横浜FMは後半に相手が10人となってから追いつき、さらに逆転して2-1。ジャイアントキリングを許さなかったが、諏訪間は大学生が持つ怖さを誰よりも理解していた。 「大学生にとっては、こういうピッチでプロとやれるのは夢の舞台。普段以上の力が出ることもある。失うものがないというか、そういう怖さはあります。逆に僕らは絶対に勝たないといけないと見られる」懐かしい再会もあった。京産大の主将MF伊藤翼(4年=C大阪U-18/徳島内定)とは、2024年のデンソーカップチャレンジサッカーでU-20全日本大学選抜のチームメート。試合前には言葉を交わし、ピッチでは激しく体をぶつけ合った。「2年ぶりくらい。こうやって同じピッチで戦えるのは楽しみでした」。かつての仲間との真剣勝負も、天皇杯だからこそ実現した。
横浜FMにとって、この一勝は過密日程を戦う中での一つ目にすぎない。「7連戦、全勝で行くぞと監督からも言われている。その一発目を取れたのはよかった」。大学時代に起こしたジャイアントキリング。その怖さを知る男は今度、プロとして挑戦者の勢いを退けた。 (取材・文 児玉幸洋)●第106回天皇杯特集▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信