サヨナラ勝ちが幻に? ド軍韓国26歳が語る"本塁踏み忘れ"の舞台裏「ただただ全力で」

【MLB】ドジャース 2ー1 フィリーズ(日本時間10日・ロサンゼルス)

【実際の映像】劇的生還のキム・ヘソン、最初はホームを踏んでなかった?

 ドジャースのキム・ヘソン内野手は9日(日本時間10日)、本拠地で行われたフィリーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦の延長11回に代走として途中出場。同2死満塁からカーカリングの本塁悪送策でサヨナラ生還した。

 延長11回の死闘は衝撃的な決着となったが、サヨナラ勝利が危うく幻となる可能性があった。キムはホームを駆け抜けているが、最初はベースを踏んでいないように見える。悪送球になった後にベースを踏み直して、事なきを得たが……。韓国人内野手はシャンパンファイト中に舞台裏を語った。

「送球が少しそれたのを見て、『全力で走ってホームを踏むだけだ』と思ってました。スライディングしようとか、そういうことは考えず、ただただ全力でホームを駆け抜けることだけを意識してました。自分がセーフになれば試合が終わると分かっていた。セーフと分かった時はホッとして、とても幸せな気持ちでした」

 1年目の今季は開幕をマイナーで迎えたものの、5月にメジャー昇格して71試合出場。打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁とまずまずの結果を出した。だが、このポストシーズンではこの代走が初出場だった。

「今は自分が何をすべきか、役割はしっかり分かっています。チームのためにどんな形でも力になりたいと思っている。チームの勝利に貢献できて本当に嬉しいです」

 1年目の佐々木朗希が8回から救援して3回無安打無失点の快投を見せた。「すごい! これはみんなが感じていることと同じです。すごい」。26歳の韓国人内野手は刺激を受けた様子だった。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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