正面から見た棒渦巻銀河「NGC 3783」と一際輝く恒星「HD 101274」【今日の宇宙画像】

【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらの画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた約1億3000万光年先の棒渦巻銀河「NGC 3783」と約1530光年先にある天の川銀河の恒星「HD 101274」です。欧州宇宙機関(ESA)が2024年4月15日に公開しました。

  • Image Credit: ESA/Hubble & NASA, M. C. Bentz, D. J. V. Rosario
  • sorae - 優雅に渦巻く“ケンタウルス座”の棒渦巻銀河「NGC 3783」 ハッブル宇宙望遠鏡で撮影
  • ESA/Hubble - The eponymous NGC 3783

NGC 3783は地球に対してほぼ正面を向いているため、活動銀河核を内包する中心部の棒状構造や、その周囲に広がる渦巻腕(渦状腕)の様子が明瞭に確認できます。NGC 3783の渦巻腕はきつく巻き付き、全体として真円に近い均整の取れた形状を保っている点が特に印象的です。

いっぽうで、NGC 3783の右下で明るく輝いている恒星「HD 101274」をはじめ、他のいくつかの星から針状の光が伸びています。これは、回折スパイク(diffraction spike)と呼ばれるもので、ハッブル宇宙望遠鏡の副鏡を支える十字形のスパイダー(梁)によって生じています。通常は十字形となる回折スパイクが二重になっているのは、異なるタイミングで撮影したデータを合成したことによるものです。

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編集/sorae編集部

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