学校の吹奏楽部、金管楽器の中からヘドロのような黒い物体が… 掃除怠ると肺炎のおそれも?見落とされがちなメンテナンスの重要性
管楽器のメンテナンス時に出た汚れがSNS上で大きな注目を集めている。
「グェー…次に使う新入生、ラッキーだったね」
とその模様を紹介したのは管楽器修理工房そなとりえ代表の國弘泰生さん(@Sonatelier)。
こんな汚れが溜まっていたなんて…(國弘泰生さん提供)
口で吹く管楽器のこと、つばなどが溜まって汚れるのは理解できるが、國弘さんが掃除した金管から出てきたのはまるでヘドロのような黒い物体…。学生たちがこんな汚れが溜まった楽器を日常的に口に付けていたのかと思うとゾッとしてしまう。
國弘さんにお話を聞いた。
ーーこれは何の楽器でしょうか?
國弘:チューバという金管楽器で一番大きい楽器です。学校の吹奏楽部で使用されているものです。
楽器は日々のメンテナンスが欠かせないという(國弘泰生さん提供)
ーー汚れの原因は?
國弘:息を入れて音を鳴らす以上、練習すればするほど汚れも溜まっていきます。チューバのような大型楽器は掃除するのに大変な労力も要りますし、正しく分解、整備するための知識も必要になります。
多くの学校では楽器の演奏方法は指導するがメンテナンスに関しては指導していない、そもそも指導者も自身の扱ったことのある楽器以外はわからないという状況です。「いつか掃除しないと…」と思っているうちに代替わりして次の人がその楽器を吹くという状況で、いつの間にか大量の汚れが溜まっているというのはよくあります。
その辺の学校へ行ってチューバを3台洗浄すれば、うち2台はこんな状況かなと思います。
ーー投稿に大きな反響がありました。
國弘:わりと日常の光景なので「これ見てみんな掃除しようと思ってくれたらいいな」ぐらいの軽い気持ちで投稿しました。なのでまさかこんなに見られるとは思ってもみませんでした。
金管楽器は基本的に自力でほぼ全てのパーツを分解、掃除できるので、やったことのないプレーヤーにはこれを機に挑戦してみてほしいですね。やり方がわからなければ、お問い合わせいただければできる限り丁寧にお答えしたいとも思っています。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「週一でやろーぜ、ですよね ラッパのカビ吸って肺炎になる人居るから 楽器はちゃんと洗えって小学生の頃に習いました。 ※中学の時、創部間も無い部で画像の様な物があちこちで発生し、学校に掃除用具の手配を頼み、みんなに上記の話をし、ひたすら10本くらいラッパ洗った記憶 」「『ラッキー』の重みが凄まじい。これはもう、部活動の伝統という名の『生物兵器』の受け渡しを阻止した英雄の仕事ですね。新入生、前世でどんな徳を積んだんだ。」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
今回の話題を提供してくれた國弘さんは今年1月から管楽器修理の仕事をスタート。大阪府豊中市でクラリネットを中心に、主に個人からのご依頼を受注しているそうだ。ご自身の楽器の修理やメンテナンスにご興味ある方は、ぜひ國弘さんのSNSやホームぺージをチェックしていただきたい。
クラリネットを中心にさまざまな管楽器の修理を手がける國弘さん(國弘泰生さん提供)
管楽器修理工房そなとりえ/國弘泰生さん関連情報「完全予約制で自宅兼工房へ招いて、大修理でなければその場で1〜2時間かけて仕上げてお返しするスタイルです。最寄りの柴原阪大前駅から車で送迎もしてます。地方で公民館などを借りて出張修理などもやってますので、楽器を修理に出せない地域の方からのご依頼もお待ちしてます」Xアカウント:https://x.com/Sonatelierそなとりえホームページ(LINE登録からの相談を推奨):https://sonatelier.com
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