日経平均は大幅続落、一時900円超安 AI株に利益確定売り

写真は2024年8月、都内の株価ボード前で撮影。REUTERS/Issei Kato

[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に続落し、前営業日比844円72銭安の5万1117円26銭で取引を終えた。年明けに指数をけん引してきたAI(人工知能)・半導体株に利益確定売りが出て、相場の重しとなった。後場終盤に、中国当局が一部企業に対して米エヌビディア(NVDA.O), opens new tabのGPU発注の一時停止を要請したと伝わると、半導体関連が一段安となり日経平均は一時900円超下落した。

日経平均は前営業日比192円安でスタートした後、下げ幅を拡大。値がさ株の一角が軟調で重しとなった。後場に入るとさらに下げ幅を広げ、大引け間際に909円安の5万1052円83銭まで値下がりした。中国商務省が7日、日本から輸入されるジクロロシランに対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始したと発表したことも、ハイテク株の下げに影響したという。ジクロロシランは、主に半導体産業で使用されている。

一方、プライム市場では4割近くの銘柄が値上がりし、全面安とはならなかった。

市場では「エヌビディアのニュースに反応して下げが深まった可能性はあるが、中国政府が半導体産業の内製化を進めていることは既に知られているので大きなサプライズはない」(外資証券・アナリスト)との声が聞かれた。

関係筋によると、中国当局がエヌビディアのAI向け半導体「H200」について、国内産チップをどの程度購入する必要があるかを精査するとして一部の企業に対し発注を一時停止するよう要請した。エヌビディアは、中国当局の承認が不透明だとして、中国企業からの注文に対しては全額前払いを求めている。

丸三証券の投資情報部長・丸田知宏氏は「基本的にはAIの成長に対する見方は変わっていないとみられ、きょうの売りは短期的な調整の範囲内だろう」と話した。目先の日経平均については「まずは5万1000円台できちんと値固めできるか注目」(丸田氏)という。同水準を維持できれば、今月末以降に控える企業決算をにらみながら底堅い動きが見込めるとみている。

TOPIXは0.77%安の3484.34ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.77%安の1794.73ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆9632億4600万円だった。東証33業種では、医薬品、電気・ガス、空運など10業種が値上がり。非鉄金属、電気機器、情報・通信など23業種は値下がりした。

新興株式市場では東証グロース市場250指数が1.42%高の702.11ポイントと、4日続伸した。

プライム市場の騰落数は、値上がり632銘柄(39%)に対し、値下がりが905銘柄(56%)、変わらずが67銘柄(4%)だった。

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