教育実習中の女子大生が、男子高生を“誘惑”して同棲→壮絶な虐待の末に殺害…「奴隷のように扱い、暴力を振るった」韓国で起きた“最悪の事件”の中身(文春オンライン)
テレビや新聞、SNSなどを見ていると、残酷な殺人事件や性犯罪のニュースを毎日のように目にする。凶悪犯罪者たちは、なぜ信じられないような罪を犯してしまうのか。 【衝撃写真】この記事の写真を見る(2枚) ここでは、韓国初のプロファイラーが、過去の凶悪犯罪を振り返りながら、犯人たちの心理を分析した書籍『 死体でもいいから、そばにいてほしい 悪と寂しさの心理学 』(大和書房、著=クォン・イルヨン、訳=中川里沙)より一部を抜粋。 韓国で実際に起きた、ガスライティング(誤った情報や嫌がらせによって相手を支配しようとすること)による凶悪犯罪について紹介する。(全2回の1回目/ 2回目に続く ) ◆◆◆
ガスライティングの被害に遭う人々は、共感能力が高い傾向にある。不健康な人間関係はすばやく断ち切らなければならないと頭ではわかっていても、それをなかなか行動に移すことができない。 それは加害者の巧妙で狡猾な手口のせいで、決して被害者のせいではない。そのためガスライティングはどんな事件より周囲の人々の協力が欠かせないのだ。 たとえば、親しくしていた友人からの連絡が突然減ったり、途絶えたりしたとする。このように、予告もなく周囲の人々との関わりを断つ友人がいたら、注意を傾けたほうがいいだろう。 なぜなら、ガスライティングの加害者たちの最も大きな目的は、情報を遮断することだからだ。被害者が誰と接触しているのかなどの情報が漏れないことに集中するのである。 加害者は、ターゲットが周囲の人々からアドバイスをもらったり、協力を仰いだりする機会を徹底的に断絶する。そうして、被害者の人間関係をじわじわと蝕んでいくのだ。加害者によって心理的に操作されている場合、被害者は状況を客観的に判断する能力を失っているケースが多い。
そのなかでも、実際に起こってしまった、最悪の事件をみてみよう。 AとBという、近所に住む幼なじみの女の子2人がいた。2人は小学校から高校まで同じ学校に通い、大学は別だったものの、Bは通っていた大学を辞めてAが通う大学へ転入するほど仲が良かった。 卒業が迫ってきた頃、AとBは、江原道(カンウォンド)にある高校へ教育実習をしにいくことになった。 そこで、ある男子生徒がAに恋心を抱き、アプローチをしはじめたことがきっかけで、事件は幕を開ける。 ある日、男子生徒の行動を見かねたBが、彼を呼び出した。Bは、Aへのアプローチをやめるように話をしたのだ。その際、Bはなんと 「いまだけ言うことを聞けば、あなたが成人になったときにA先生と付き合えるようにしてあげる」 と口にした。加えて、 「そのためには必死に勉強して大学へ行く必要がある」 と伝えた。大喜びで、勉強をがんばると約束する男子生徒。そんな彼に向かって、Bはさらに信じがたい提案をする。 「私はもうすぐ実習が終わって大学に戻るから、高校を辞めて私と一緒に勉強しないか」 というのが、Bの提案だった。