ベネズエラ野党指導者、義理の息子誘拐されたと指摘-帰国意向表明後

  • 義理の息子は「黒いフードかぶった男らに捕まり」、車に乗せられた
  • ゴンサレス氏、ベネズエラ大統領就任式控えた数日間に外交活動展開

昨年7月のベネズエラ大統領選で野党統一候補として出馬し、スペインに亡命したエドムンド・ゴンサレス氏は、7日に首都カラカスで義理の息子が誘拐されたと語った。帰国の意向を表明してから数日後だった。

  野党が集めた選挙記録によると、ゴンサレス氏は大統領選で現職のマドゥロ大統領より得票数が多かった。同氏はX(旧ツイッター)への投稿で、子供を学校に送りに行くところだった義理の息子が「黒いフードをかぶった男らに捕まり」、車に乗せられたと指摘した。

ホワイトハウスの前で話すエドムンド・ゴンサレス氏(米ワシントン、1月6日)

  首都では緊張が高まっている。政府は帰国すればゴンサレス氏を逮捕すると警告しているが、同氏は大統領に就任するため10日にベネズエラに戻ると表明。カベロ内相はゴンサレス氏拘束につながる情報に10万ドル(約1580万円)の懸賞金もかけた。

  大統領選では選挙管理当局が証拠を示さずにマドゥロ氏の当選を発表した。10日には大統領として3期目に入る予定だ。

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  ゴンサレス氏はベネズエラ大統領就任式前の数日間に積極的な外交活動を展開している。この1週間にはバイデン米大統領やアルゼンチンのミレイ大統領、ウルグアイのラカジェポー大統領と相次いで会談した。 

原題:Venezuela Opposition Leader Says Son-in-Law Kidnapped in Caracas(抜粋)

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