天理大が4季ぶり頂点、京産大の強力突進受け止め…関西大学ラグビー

 勝者が優勝する上位同士の直接対決は、天理大が京産大を後半に突き放し、4季ぶり13度目の優勝を果たした。全国大学選手権(読売新聞社後援)出場をかけた一戦は近大が関学大に勝利。全日程が終了し、同選手権には天理大、京産大、近大の3校が出場する。同大は6位でAリーグ残留を決め、Bリーグとの入れ替え戦には摂南大と関大が回る。

4季ぶりの優勝を喜ぶ天理大の選手たち

 前半5分、天理大SO上ノ坊は自陣ゴールを背に、京産大NO8ポルテレを迎え撃った。112キロの巨漢は相手の得点源で「絶対に止めないと勝ちはない」。低いタックルで食い止めると仲間が密集し、相手の反則となって球を奪った。京産大が誇る強力な突進を受け止めたプレーに、天理大の覚悟が凝縮されていた。

 押され負けない気迫が相手に重圧をかけた。先制は許したが、前半で2トライを奪って逆転。12―10で折り返すと、後半14分にWTB平松、同24分にFL太安がインゴールに飛び込んで突き放した。FW陣は相手が得意とするラインアウトからのモール攻撃を封じ、京産大の広瀬監督は「天理の防御を破ることができなかった」。ポルテレには1トライも許さなかった。

 関西王者として全国選手権に挑むのは日本一に上り詰めた2020年度大会以来。小松監督が「当時は4年生でチームが固まっていたが、今は伸び代がある」と話すチームは、全国の強豪を相手にも一歩も引かない。(松本慎平)

天理大31 12―10 15京産大

      19―5

 近大29  5―12 22関学大

      24―10

同 大39 22―19 38摂南大

      17―19

立命大38 19―31  8関 大

       9―58

同大6位で残留

 同大が摂南大との接戦を制し、土壇場でAリーグ残留を決めた。前半は最大17点差から3点差に詰め寄られ、後半には1点差まで追い上げられたが、逃げ切った。開幕5連敗から2連勝と巻き返し、主将のLO寺北は「チームとして勝てたことが何よりうれしい」。試合後に関大が敗れ、入れ替え戦を経ずに残留できる6位が決まった。

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