警察官からセクシー女優、そしてプロレスラーへ……ちゃんよたが明かす壮絶な過去(エンタメNEXT)
元警察官、元セクシー女優という異色の経歴を持ち、現在はプロレスラーとして活動するちゃんよた。彼女の全てのキャリアを貫くのは、「強くなりたい」という純粋で、どこか動物的な渇望だ。なぜ彼女は痛みすらも「生きている実感」に変え、リングに立ち続けるのか。30歳を目前に控え、その半生と未来への展望を赤裸々に語ってもらった(前後編の前編)。 【写真】現役プロレスラーのちゃんよたさん撮り下ろしカット【10点】 ――数々のインタビューを受けられていると思いますが、元警察官という経歴は本当にインパクトがありますよね。「嘘なんじゃないか」と言われることもあるとか。 ちゃんよた 言われますね(笑)。特に元警察官っていう経歴は「嘘だろ」って。セクシー女優をやっていたので、作品の設定だと思われているのかもしれないです。でも、全部本当のことなんですよ。自分でも複雑で、わけがわからない経歴だなとは思いますけど。 ――その全てのキャリアを通じて、一貫して筋力トレーニングを続けていらっしゃいます。その原点はどこにあるのでしょうか? ちゃんよた やっぱり「強くなりたい」という気持ちがずっとあります。そのきっかけになったと思う出来事が、警察官になる前の学生時代にありました。コンビニでアルバイトをしていたんですが、そこでストーカー被害に遭ってしまって。 ――それは大変でしたね…。 ちゃんよた その時に、「自分が弱そうに見えるから、なめられるんだ。ストーカーされるんだ」と思ったんです。このままじゃダメだ、強くならなきゃいけないって。それが全ての始まりですね。相手にも腹が立って、この気持ちをどこにぶつければいいかわからなくて。相手を殴るわけにもいかないですし。 ――その怒りが、警察官を目指すきっかけに? ちゃんよた そうです。「警察官になったら、こういう悪いやつをたくさん捕まえられそうだな」って。それに、警察学校は厳しいイメージがあったので、そこに入れば自分自身を鍛え直せるんじゃないかと思ったんです。 ――そして、その思いを胸に警察学校に入られたわけですが、想像通り、あるいはそれ以上に過酷だったと伺いました。 ちゃんよた 人生で一番きつかったんじゃないかって思うくらい、きつかったです。まず、自由が全くない。携帯電話は全て没収されて、外部との接触を完全に遮断されます。最初の1ヶ月は、警察学校の敷地内から一歩も出られませんでした。