NY市場サマリー(9日)2年債利回り・ドル上昇、S&P過去最高値

<為替> ドルが上昇。この日公表された米雇用統計の結果を受け、連邦準備理事会(FRB)が今月27─28日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置く可能性が示唆された。

米労働省が発表した2025年12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比5万人増と、市場予想の6万人増を下回った。一方、失業率は4.4%に低下。時間当たり賃金は前年比3.8%上昇と、伸びは11月の3.6%から加速した。

主要通貨に対するドル指数は0.25%高の99.13と、2週続伸の見込みとなった。

CMEのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、FRBが月内の会合で金利を据え置く確率を95%と織り込んでおり、1カ月前の68%から上昇した。

一方、円は対ドルで0.64%安の157.88円。一時、1年ぶり安値となる158.185円を付けた。高市早苗首相(自民党総裁)が、23日召集が予定される通常国会の冒頭で衆院を解散する検討に入ったとの報を受けて下落した。

ドルは対スイスフランで0.2%高の0.801フランと、2週続伸の勢いにある。

ユーロは対ドルで0.2%安の1.1635ドルと、2週続落の見込みとなった。ドイツ連邦統計庁が発表した2025年11月の輸出は予想外に減少した。一方、鉱工業生産は予想に反して増加した。

英ポンドは0.24%安の1.3403ドル。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.05%安の9万0247.14ドルとなった。

NY外為市場:

<債券>

金利動向に敏感な2年国債利回りが上昇した。12月の米雇用統計は、米連邦準備理事会(FRB)が今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くとの見方を支えた。

1月27─28日開催のFOMCでの利下げ確率は4.8%に低下した。雇用統計発表前は11.6%だった。次回利下げは少なくとも4月以降とみられている。

2年債利回りは4.6ベーシスポイント(bp)上昇し3.534%。一時3.543%と、12月23日以来の高水準を付けた。

一方、10年債利回りは1.4bp低下し4.183%。一時は4.211%と9月4日以来の高水準を付けた。

2年債と10年債の利回り格差は約5bp縮小し63bpとなった。

これにより、30年固定住宅ローン金利は22bp低下し5.99%となった。

米金融・債券市場:

<株式> 

S&P500種指数が過去最高値を更新して取引を終えた。ブロードコムなど半導体関連株の上昇が寄与した。12月雇用統計は今年の米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測を大きく変えるものとはならなかった。

半導体株が買われ、フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは2.7%高となり、過去最高値を更新した。ラム・リサーチ(LRCX.O), opens new tabは8.7%高の218.36ドル。みずほが目標株価を200ドルから220ドルに引き上げたことが材料となった。ブロードコム(AVGO.O), opens new tabは3.8%、アルファベット(GOOGL.O), opens new tabは1%、テスラ(TSLA.O), opens new tabも2.1%高となり、S&P500とナスダックを押し上げた。
電力会社ビストラ(VST.N), opens new tabは10.5%高。メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabが同社の原子力発電所から電力を購入する契約を結んだことで急伸した。
インテル(INTC.O), opens new tabも11%急騰。トランプ米大統領がリップ・ブー・タン最高経営責任者(CEO)と「素晴らしい会談」を行ったと発言した。
S&P総合500種構成銘柄(.AD.SPX), opens new tabでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.3対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は17億株。直近20営業日の平均は16億4000万株。

米国株式市場:

<金先物> 市場予想を下回った米雇用統計や地政学的リスクの高まりを背景に金が買われ、3営業日ぶりに反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は、前日比40.20ドル(0.90%)高の1オンス=4500.90ドル。週間では3.96%高。

NY貴金属:

<米原油先物> 供給不安がくすぶる中、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比1.36ドル(2.35%)高の1バレル=59.12ドルだ った。中心限月の清算値ベースで昨年12月上旬以来約1カ月ぶりの高値を付けた。週間では3.14%高。3月物は1.30ドル高の58.94ドル。

NYMEXエネルギー:

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