G7は結束維持、米関税巡る緊張も=議長国カナダ財務相
カナダのシャンパーニュ財務相は4月24日、主要7カ国(G7)財務相会議後に記者会見し、G7は結束を維持しているとしつつ、米国の関税を巡り緊張があるとの見方を示した。カナダは今年のG7議長国。3月14日、オタワで撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)
[ワシントン 24日 ロイター] - カナダのシャンパーニュ財務相は24日、主要7カ国(G7)財務相会議後に記者会見し、G7は結束を維持しているとしつつ、米国の関税を巡り緊張があるとの見方を示した。カナダは今年のG7議長国。
シャンパーニュ氏は米国の関税が依然として多くのカナダ製品に影響を及ぼしているとして、対抗する必要があるとも述べた。また、ベッセント米財務長官と関税を巡る2国間協議を行うことはできなかったものの、G7および20カ国・地域(G20)会議の合間に接触したと明らかにした。
G7会議ではウクライナ支援を協議し、5240億ドルの復興費用(世界銀行試算)を含め、同国の経済状況についてマルチェンコ財務相が説明したと述べた。5月20─22日にカナダのバンフで開くG7財務相会議にマルチェンコ氏を招待したことも明らかにした。同会議では凍結したロシア資産の処理について話し合うという。
ウクライナを巡りベッセント長官からどのような発言があったかについてはコメントを控えたが、同長官が23日に国際通貨基金(IMF)と世銀に対する米国の支持を表明したことや、ロシアのウクライナ侵攻に資金や物資を提供する者はウクライナの復興に関与すべきでないと述べたことを歓迎するとした。
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