24色のペン:「あなたはどちら側?」と聞かれた「移民政策反対」デモ=國枝すみれ
「根絶せよ‼ 外国人犯罪と偽装難民」「移民優遇するより、自国を優遇しろ」
11月30日、全国各地で「移民政策反対」を訴えるデモが開かれた。東京・渋谷でも、こんなプラカードと日の丸を掲げた数十人が行進した。
主催者が「外国人のガイは、外(という字)ではなく、害虫の害だ」と叫ぶと、参加者が「本当だ」と応じる。
「害虫の子孫なんかいらないんです」「そうだそうだ」
発言はどんどん過激になった。特にイスラム教徒を敵視しているようだ。
「モスクなんていらねーよ」
「イスラム原理主義者が移民として入ってくる。イスラム国ってあったでしょ。平気で人を殺します」
「乗っ取られるぞ」。男性が叫ぶと、「国境を守れ」「子どもを守れ」と女性たちも声をあげる。
イスラム教徒がみな危険人物であるかのような誤解を招く、と感じた。
参加者の気持ち
いったいどんな人が、どういう思いで参加しているのだろうか。
「日本を崩壊させる移民政策 断固反対」と書いたプラカードを持つ男性(58)に話を聞く。
「移民が増えすぎたと思うんです。日本はイスラム教徒に侵略された英国のようになってほしくない」
男性は山梨県の富士河口湖町近郊に住んでいる。富士河口湖町は、あるコンビニエンスストアと富士山との組み合わせが「映える」ために観光客が押し寄せ、黒幕を歩道に設置して富士山を「目隠し」したことで話題になった町だ。
「地元の人しか来なかった食品店にも外国人が来るようになった。店で日本語が聞こえてくると、ほっとします」
勤務先は外国人も多い。「真夜中に食堂でピザパーティーして大騒ぎしている」「電車内で大声で話していたから注意したら、にらまれた」
それは単に文化の違いなのでは?
「分かっています。でもずっと我慢しているのです」
デモ参加は2回目だ。「こういう場に来るとほっとするんです。(同じように)日本のことを考えている人がいるんだな、と」
「あなたは外国人側?」
女性にも声をかける。63歳。駐在員の妻として10年以上、海外で暮らしたという。
参加した理由を尋ねると、聞き返された。
「あなたはどちら側なの?」
どちら側って?
「日本人側? それとも、外国人側?」
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