【Amazon】どうして買ったか分からない「和菓子用の日本刀」を使ってみて気づいた無駄なハイクオリティ
編集部の上司・Yoshioが勝手にポチった商品を、なぜか私が検証させられる理不尽な連載企画「上司が勝手に送ってきたシリーズ」。早くも第3弾である。
今回登場するのは、Amazonで謎の高評価を獲得している髙儀(TAKAGI)の『日本刀和菓子ナイフ』だ。
どうしてYoshioがこれをチョイスしたのかはまったく分からないが、実際に使ってみたところ、混迷を極める現代社会にこそ必要な無駄にハイクオリティな逸品だった。
・ミニ日本刀
前回届いた荷物の中に入っていた商品で、とりわけ用途が不明で放置していたものがある。それがこの『日本刀和菓子ナイフ』だ。
パッケージにはデカデカと「日本刀」と書いてある。何なんだこのふざけた商品は。Yoshioはなぜこんなものが気になったのだろうか。本人に聞いてみると……。
Yoshio「お客さんに和菓子を出す時、日本刀ナイフで出したらかっこよくね?」
そんな理由で送ってくるなと思いつつ、Amazonの商品ページを見てみると、レビュー数こそ22件に留まっているものの、評価は星4.3という謎の高さだ(2026年3月12日時点)。
どうやら一部界隈での奇妙な熱狂があるもよう。ちょっと興味が湧いてきたかもしれない。
開封すると、柄(手で握る部分)がない状態の抜き身の刀身が姿を現した。全長は120mm。光が反射してキラリと光っている。なんだか思った以上に迫力があるな。
なんとこれ、金属洋食器の名産地・新潟県燕市で作られたステンレス製の日本刀なのだ。といっても、ガチの刃物ではないので安心して使える。
パッケージによると、仕上げ研磨はこだわりの手磨きだという。ただ和菓子を切るだけなのに無駄にハイクオリティである。
・使ってみた
それでは実際に羊羹(ようかん)を切ってみよう。精神を統一し、全身を脱力した後、静かに刃を相手に振り下ろす。
スッ──
切れた。
……だからどうした?
・意味不明
たしかにキレイに、滑らかに羊羹を一刀両断できた。これがただのジョークグッズではなく、職人の技術が注ぎ込まれた素晴らしい道具であることはよく分かったが……それが一体何だというのだ?
なぜ私は平日の昼間から、こんな小さな日本刀を握りしめて羊羹をぶった切っているのだろう。自分でもよく分からなくなった。
しかしである。よく考えてほしい。世界情勢が混迷を極める2026年において、むしろこの無意味とも思える和菓子ナイフのようなものこそ、真に必要という気はしないだろうか?
・時代が求める刀
今、社会はひたすら効率化やタイムパフォーマンス(タイパ)を追い求めている。まさに「無駄=悪」の時代である。
そんな中、無駄の極致でしかないこの『日本刀和菓子ナイフ』は、ある種の救いとして眩い光を放っている……ような気がしなくもない。
Yoshioはそこまで考えてこの日本刀を買ったのか? いや、絶対に違うだろう。そんな思慮深い男だったら、勝手に人の家まで商品を送りつけてくるような真似はしないはずだ。
価格はAmazonで税込348円(2026年3月12日時点)。日々の生活に疲れている人は、ぜひこの無駄にハイクオリティな刀で羊羹を斬り捨て、心の余裕を取り戻してみてほしい。