米国株式市場=ナスダック2日連続最高値、FRB人事で利下げ期待高まる

米国株式市場は、連邦準備理事会(FRB)の新たな人事を背景に年内の利下げ期待が高まる中、ハイテク関連株が上昇した。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米国株式市場は、連邦準備理事会(FRB)の新たな人事を背景に年内の利下げ期待が高まる中、ハイテク関連株が上昇した。ナスダック総合(.IXIC), opens new tabは2日連続、過去最高値で取引を終えた。

主要株価3指数も、週間で軒並み上昇した。

トランプ大統領は7日、ミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を空席となる連邦準備理事会(FRB)理事に指名すると発表。ミラン氏の理事指名は、暫定的な役割であっても、トランプ氏が金融緩和を追求する上でより直接的な道を開く可能性がある。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は「FRBが利下げに踏み切るなら、その流れに逆らわず投資すべきだと考えている投資家がいるのは確かだ」と指摘。その上で、関税の先行きが依然として不確実であることから、ショート(売り)ポジションを取りたがる人はそれほど多くないとの見方を示した。

週足では、S&Pが2.4%、ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabが1.3%、ナスダック総合が3.9%、それぞれ上げた。
アップル(AAPL.O), opens new tabは4.2%高。今週初め、トランプ大統領は、同社が米国内の生産拡大に向け1000億ドルを追加投資すると発表した。
その他の個別銘柄では、米製薬会社ギリアド・サイエンシズ(GILD.O), opens new tabが8.3%高。通期業績見通しの上方修正が好感された。
オンライン旅行会社エクスペディア(EXPE.O), opens new tabは4.1%高。第2・四半期決算は、調整後1株利益が前年同期比21%増の4.24ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の4.10ドルを上回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.37対1の比率で上回った。ナスダックでも1.13対1で値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。

米取引所の合算出来高は161億8000万株。直近20営業日の平均は182億7000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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