ジェットブルー米国内便の車輪格納部から2人の遺体、捜査続く

Allyson Versprille、Mary Schlangenstein

  • ケネディ空港発フロリダ行き便、空港到着後に遺体発見

米格安航空会社ジェットブルー・エアウェイズの旅客機が6日にフロリダ州のフォートローダーデール・ハリウッド国際空港に着陸後、車輪格納部で2人の遺体が発見された件について、地元の法執行機関は捜査を進めている。

  同空港を管轄するブロワード郡保安官事務所の担当者は、保安官代理が6日遅く、遺体発見の通報に対応し、救急医療隊員が現場で2人の死亡を確認したと述べた。

フォートローダーデール・ハリウッド国際空港に着陸するジェットブルーのエアバス「A320」型機

  保安官事務所は声明で捜査は継続中だとし、「ブロワード郡検視局が2人の死因特定のため検視を行う予定だ」と説明した。

  この旅客機はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)発ジェットブルー1801便のエアバス「A320」型機だった。ジェットブルーによると、着陸後の通常の整備点検中に遺体が見つかった。「現時点では、2人の身元やどのように機内に入ったかは調査中だ」と同社の広報担当者は述べた。

  航空機で密航を図ったケースのほとんどは死亡に至っている。 与圧されていない車輪格納部に隠れた場合、航空機の高度上昇に伴い酸素不足や低体温症で死亡することが多い。 また、離陸後に車輪を格納する際に押しつぶされたり、着陸に向け車輪を出す際に落下したりする危険もある。

  2011年の米連邦航空局(FAA)航空医学部門の調査報告書によると、車輪格納部など、機内の客室以外の場所(貨物室を除く)に隠れて密航を図った89人のうち生存者はわずか18人だったという。これは約80%の死亡率を意味する。

  今回の事故に先立ち、昨年12月にはシカゴ発ハワイ行きのユナイテッド航空機でも車輪格納部から1人の遺体が見つかっていた。

原題:JetBlue Stowaway Deaths Probed After Florida Flight from JFK(抜粋)

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