【速報】沖縄・南城市長、職員へのキスなどセクハラ行為を否定 手に触れた行為は謝罪 第三者委員会の辞職提言を受け会見
南城市の第三者委員会が同市の古謝景春市長のセクハラとパワハラを認定し、辞職を提言したことを受けて、古謝市長は28日、市役所内で記者会見した。古謝市長は「職員の肩や手に触れた行為は事実だ」と述べ、第三者委が認定した行為の一部を認めた。一方、職員へのキスなどその他の行為は「事実と異なるため改めて否定する」と述べた。
古謝市長は冒頭「一連の騒動について、ご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりおわびする」とコメント。辞職については否定し「考えていない。任期満了まで職務を全うする」と述べた。
職員の手に触れた行為については「コミュニケーションの一環として激励の意味を込めて行った。私の行為を不快に思った職員には心からおわびする」との認識を示した。第三者委員会の調査については「調査の一環として実施された私への調査内容が公平・公正に扱われなかったことは大変残念だ」と話した。
古謝市長が公の場で、セクハラとパワハラを認定した第三者委の報告書について認識を示すのは事実上初めて。古謝市長は弁護士3人同席の下で会見に出席した。
会見は記者約20人が参加。28日午後3時40分現在、古謝市長の弁護団が「第三者委員会の調査報告書には適正、中立、公平性を欠いているところがある」として反論を説明している。このあと、記者団との質疑応答がある。
弁護士らでつくる第三者委は、市議会特別委員会の決議を受けて、市が設置。古謝市長や市職員らへの聞き取りの結果、市長から職員への(1)出張随行の際のキス行為(2)飲み会で太ももを触る行為(3)腹を殴る行為―などがあったと認定。
再発防止策として、市長に対し「古謝市長が在任する限り、就業環境の改善は困難」と辞職を求める報告書を5月16日に公表した。古謝市長は同日、報告書を受け取り、記者会見したが「内容を精査し、弁護士と相談して対応する」として約2分で打ち切っていた。
=これまでの主な経緯=
・2023年12月 古謝市長から元専属運転手女性に対するセクハラ疑惑が発覚
・2024年6月 市議会特別委員会による市職員向けアンケートで、市長によるセクハラ9件が発覚。市議会特別委が市に「第三者委員会の設置を求める決議」を全会一致で可決
・2024年10月 市が第三者委員会を設置
・2025年5月16日 第三者委員会が市に調査報告書を提出。市職員が訴えた古謝市長によるキスのほか、太ももや肩、手、脇の下を触る行為、腹筋を触らせる行為、腹を殴る暴力などを「全てあったと判断できる」と結論付け、市長に辞職を提言