維新・吉村氏「横浜街宣」でヤジと声援交錯、聴衆に詰め寄る集団も カジノ争点化に疑問

日本維新の会の吉村洋文代表=10月9日午後、横浜市(奥原慎平撮影)

日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は9日、18日投開票の横浜市長選に向け、JR桜木町駅前で街頭演説を行った。会場には罵声やヤジを浴びせ、維新を批判するプラカードを掲げた集団が現れた。吉村氏が立つ街宣車の背後には「オワコン」「吉村邪魔」と書かれた大きなプラカードが掲げられ、報道陣のカメラに映り込む位置にあった。思わず「うるさい」と反応した一般の聴衆に集団の一部が詰め寄り、警察官が距離を取るよう制止する場面もあった。

集団は「不祥事といえば維新の会」「END ISHIN PROTEST」などと書かれたプラカードも掲げ、登壇者の演説中に「吉村帰れ」などと叫び続けた。関西弁でのヤジも目立ち、男性の野太い声や女性の甲高い声が響いた。

一方、聴衆からは「吉村さーん」「ありがとう」と歓迎する声も上がり、ヤジと声援が交錯した。横浜の観覧車を背景に、大阪・関西万博の工事費未払い問題を訴えるプラカードも掲げられた。吉村氏はヤジに反応することなく、演説を続けた。

横浜市長選を巡る日本維新の会の演説会場でプラカードを掲げる集団=10月9日午後、横浜市(奥原慎平撮影)

「口は悪すぎ」歴代大阪府知事に言及

横浜市長選では、パワハラ防止策も争点の一つとなっている。吉村氏は演説で「僕も口が悪いですけど、頭の先から爪の先まで調べられまくってますけど、パワハラとか言われたことは1回もありません」と強調した。

前任の大阪府知事である松井一郎元大阪市長については「ちょっと柄悪いですけど、表でわあわあ言いますが、パワハラなんだと言われたことは1回もありません」と説明。「役所の職員に対してはそんなことはしません」と語った。

橋下徹元大阪府知事については「口は悪すぎますけど。でも役所の皆さんには、ほんとに丁寧に対応して、改革を実行してきた」と述べた。

吉村氏は「役所を動かすっていうのは、こういうことなんです」と強調。役所の職員が力を十分に発揮できる環境が重要だと訴えた。

「大阪はやります。横浜はやりまテン」

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡っては、争点化する報道に疑問を呈した。「朝日新聞が、争点はカジノだ、IRだって言うけど、主張してる人も誰もおらんやんか。なんで争点になってんの」と語った。

大阪ではIRを推進する一方、横浜での誘致には否定的な考えを示し、「横浜はやりま…テン」と発言。続けて「大阪はやります。横浜はやりまテン。2回言いましたよ。朝日新聞の皆さん、2回言いましたよ」と語った。

「それぞれの街が個性を発揮したらいい。横浜、このおしゃれな街で、どんどん企業誘致する、やったらいいじゃないですか」と強調。「街の個性を最大限に伸ばすのが市長の役割なんです」と訴えた。

吉村氏は演説で「大阪マラソンを走ったことがあり、6時間半で完走しました。走り終えた瞬間、二度とマラソンはやらないと心に誓いました」と語った。

ヤジを飛ばしていた集団の一角からは「どうでもええ」との声が飛んだ。(奥原慎平)

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