〈木曜劇場「わたしの宝物」第9話きょう〉深澤辰哉「わたしの宝物」冬月役に「激むずです(笑)」 出演依頼を受けて「1日だけ考えました」
夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って産んで育てる「托卵(たくらん)」をテーマに話題を呼んでいる木曜劇場「わたしの宝物」(フジテレビ系・毎週木曜日午後10時~)。12日は第9話が放送される。第8話では、妻・神崎美羽(松本若菜)の元恋人で子どもの父親・冬月稜(深澤辰哉)と夫の宏樹(田中圭)が対峙し、最終回までいよいよ目が離せない展開だ。冬月を好演する深澤辰哉の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2024年10月28日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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名実ともに“ドラマ班”となったSnow Manの深澤辰哉。連続ドラマ「わたしの宝物」に出演中だが、オファーを受けた際の葛藤の経緯と思いを明かした。AERA 2024年10月28日号より。
10月から、連続ドラマ「わたしの宝物」に冬月稜役で出演している。
「大人の恋愛、ですね。托卵という、ちょっとまた難しいワードがテーマで。普通のラブではない。いや気持ちとしてはたぶん、純粋な愛なんだけど、……まあまあまあ、難しいんですよ。
僕は主演の松本若菜さん演じる美羽の幼なじみで。美羽には旦那さんがいるんですけど、うまくいってないときに、久々に僕と出会うんです。で、まあ、いろんな過程があるなかで、その、一夜を共にしちゃって、子どもができちゃうんですけど、旦那さんに、あなたの子です、って育てるっていう。僕もまた難しい、問われそうな感じの役ですね。もう、激むずです(笑)。台本読みながら、俺どうやってこれやるんだろうなーと……」
むにゃむにゃと語尾を弱めるが、1月期に出演したドラマ「春になったら」で見せた自然体の演技は評判を呼んだ。その実力を買われてのオファーでは?と尋ねると「なんか、そう言っていただいて」と明かした。
「実はプロデューサーの方が11年前に出演したドラマで僕のことを知ってくれていて。『春になったら』で僕がお芝居している姿を見て、今回の役に合うんじゃないかと思って、ってお話をもらったので。そういう意味ではすごくうれしかったですね。
でも、自分が恋愛、しかもちょっと大人の、っていうのは想像していなかったので、すっごいうれしいお話だなとは思ったんですけど、1日だけ考えました。1回家に帰って、こういうあらすじです、深澤さんはこの役をお願いします、みたいなのを、ちゃんと読んで、自分がこの作品に挑戦……なんだろな、ちゃんと挑戦しきれるか、っていうのを考えて。やったことないタイプの作品、シチュエーションでもあるし、中途半端は嫌だから。でも、やっぱり自分にとってこの作品に出る意味は大きいなと。参加することで、まわりの方のお芝居を見て、いろんな刺激を受けて、また自分の幅が広がればいいなと思って、お受けすることにしました。
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ただ、そのときはまだ主演の若菜さんしか決まっていなくて、やらせてくださいと答えてから、まわりのキャストが決まっていったんですけど、それがまあ、えげつない方ばっかりで(笑)。旦那さん役は田中圭さんで、ああ、すごい人が来てしまったなと思いましたね。自分は圭さんのお芝居を映像でも見たことあるし、舞台でも目の前で見たことあるんですけど、もう、表現力がすごすぎて。僕もまだ台本をがっつりもらってるわけじゃないですけど[取材時]、いずれどこかで、たぶん2人でのお芝居もあるのかな、とは思うんですよ。この人と本当に対等に……いや対等かはともかく、食らいついていけるだろうか、って不安なぐらいすごい方なんですが、そのお芝居を間近に見て、いろいろと吸収させてもらいながら、少しでも食らいついていけたらいいなと思います」
出演にあたっては、役作りはしなくていい、そのままでいてくれたら、と言われたそうだが、「それがいちばん難しい」と笑う。以前も、自分と違う役のほうが演じやすいと語っていた。
「やっぱりナチュラルなお芝居って難しいなって、『春になったら』でもめちゃくちゃ感じて。でも、自分がこれから演じていくうえで、難しいけど、こういう作品がきっとやりがいになるというか、やってみたいなっていう気持ちは強いから。自然な、ナチュラルなお芝居っていうのをより追求したいなと思います」
(構成/編集部・伏見美雪)
※AERA 2024年10月28日号より抜粋