【辺野古沖転覆2人死亡】潜水漁をしていた船に急接近してプロペラにホース巻き込むことも…周囲から問題視されていた「ヘリ基地反対協議会」の船舶管理(NEWSポストセブン)
「事故当時、周辺の海域には波浪注意報が出ていたものの、風速は4メートル、風浪は0.5メートル程度で『無謀な航行』とは言い切れない状況でした。ただし沖縄では、この時期は強風が吹くなど海が急に荒れることもありました。 事故現場付近はサンゴ礁の外礁が弧を描く地形をもち、外礁の切れ目(リーフギャップ)に海水が集中して出入りし、強い流れが発生することも。悪い気象条件が重なったことによって引き起こされた事故の可能性も指摘されています」(地元関係者) 一方で、ある名護漁協関係者はこうも話す。 「あの状況だと普通、船は出さないという判断をします。"協議会"はそのあたりのリスク管理などがなっていなかったんじゃないか。批判されてもしかたがない」 別の名護市関係者も口を揃える。 「そもそも波浪注意報が出ていた上に、その時の波が高かったことから近くにいた海保はメガホンで注意を促したにもかかわらず、2隻は戻らなかったわけですから、協議会は批判されても仕方がないです」 これまでの報道によると、最初に「不屈」が転覆し、救助に向かった「平和丸」も転覆。さらには通報を受けて駆けつけた海上保安庁の小型艇も転覆したことが明らかになっており、海域は相当に荒れていたことが推測される。 この漁協関係者は「協議会」の船による、過去に起こっていた人命が失われる可能性もあった危険行為についても明かした。
「昨年の1月21日のことでした。辺野古沖で2人が潜水してイセエビやサザエを取っていたんです。 今回転覆した船とは別の船ですが、協議会の船がその上に急接近しました。2人に酸素を送っていた漁船のコンプレッサーのホースを、協議会の船のプロペラが巻き込んだんです。 途中でホースが外れたからよかったもののそのまま引きずり込まれたら命に関わる重大な事故でした」(同前) 一般的に潜水作業中はその旨を示す旗を漁船に掲げており、この時もそうしていたという。通常、旗があれば周囲を避けて通るのがルールだが、協議会の船は迂回しなかったそうだ。 「このボートは以前、無断停泊状態にありました。港湾で船舶を停めるためには、決められた場所での占用許可を得る必要があります。しかし、このボートは許可がない場所に継続的に停められていたんです。つまりは車でいう駐車違反のようなことが常態化していた。 ただ名護市が去年の4月以降、占用許可を更新しなかったため、この船を見かけなくなりましたが……」(同前) 様々なトラブルを地元で起こしていた「ヘリ基地反対協議会」。ある沖縄県政関係者はこう語る。 「反対活動は自由だし、県民として気持ちもわかる。しかし、今回の問題はそれとは別で、これまでのトラブルなどを見れば、彼らが海上についての知識が足りていなかったことは間違いない。彼らが海上運送法に基づく事業者届出をしていなかったことが問題になる可能性も浮上しているが、組織として安全面や遵法の視点が足りなかったと言わざるを得ない。これは亡くなった金井さんだけの責任ではない。二度と同じことが起きないよう、捜査機関には徹底した原因究明を求めている」 なぜ事故は起きたのか。今後の進展に注目が集まっている。 (了。前編から読む)