前場に注目すべき3つのポイント~ディスコの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか注目~
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
国内ではディスコ<6146>の決算が材料視されるだろう。2025年3月期は計画を上回っての着地であり、底入れ感からのリバウンドが意識されやすい。値がさハイテク株への買い戻しに向かわせてくるようだと、日経平均株価の下支えになるだろう。日経225先物はナイトセッションで一時34740円まで買われており、節目の35000円を意識したスタンスに向かわせそうだ。
トランプ関税を巡る米中貿易摩擦の激化に対する警戒感から積極的な売買は手控えられるものの、昨日の日米交渉によって今後の協議進展に対する期待感から押し目買い意欲は強そうである。昨日のグロース250指数は2.5%上昇で上値を抑えられている75日線を捉えてきた。同線を突破してくるようだと、個人主体の中小型株物色を活発化させそうだ。 ■ディスコ、25/3営業利益 37.3%増 1668億円ディスコ<6146>が発表した2025年3月期業績は、売上高が前期比27.9%増の3933億1300万円、営業利益は同37.3%増の1668億3400万円だった。1月23日に発表した業績予想を上回っての着地。精密加工装置の出荷は付加価値の高い製品を中心に底堅く推移し、消耗品である精密加工ツールの出荷も顧客の高い設備稼働率に連動し高水準で推移した。通期の出荷額、売上高ともに5期連続で過去最高を更新。損益については、人件費や研究開発費などの販売管理費が大きく増加したものの、出荷済み装置の検収進捗による増収と、高付加価値案件の増加や為替影響等に伴うGP率の上昇により営業利益は大幅な増益となった。
■前場の注目材料 ・日経平均株価は上昇(34377.60、+457.20) ・シカゴ日経225先物は上昇(34465、+35) ・VIX指数は低下(29.65、-2.99) ・米原油先物相場は上昇(64.01、+2.18) ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請・アマダ<6113>半導体装置に参入、基板加工機510億円で買収
・マツダ<7261>米産「CX-50」柔軟対応、対カナダ生産停止を検討 ・安川電機<6506>価格転嫁で米関税対応、グローバル供給網構築 ・ミスミG<9962>米機械部品調達を買収、デジタル・顧客基盤拡大 ・JR九州<9142>韓国運送社に「クイーンビートル」売却 ・東京電力HD<9501>福島第一原発の燃料デブリ把持、アクセス技術確立へ ・三井物産<8031>米合成燃料2社に出資参画、温室ガス削減需要の拡大見据え ・マークラインズ<3901>SDVで中国社と合弁、開発受託サービス ・日産自<7201>「サクラ」が昨年度の国内EV販売3年連続首位 ・三菱重<7011>蘭社と海洋CO2回収の実装評価受注 ・IHI<7013>インドネシアでグリーンアンモニア燃焼実証成功 ・NTT<9432>NTTコムなど、5G品質を面で安定化、自動運転の遠隔管制実証 ・ニデック<6594>DCエネ効率40%向上、富士通などと協業 ・三洋化成工業<4471>常温水でアルファゲル、美容向け界面活性剤を開発 ・artience<4634>半導体新事業で韓国社と提携 ・ANAHD<9202>シンガポール航空とJV契約、9月から共通運賃 ・参天製薬<4536>中国で高眼圧症治療薬の製販承認取得 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・8:30 日 3月全国消費者物価コア指数(予想:前年比+3.2%、2月+3.0%) <海外> ・特になし 《ST》