日韓がアラスカ州パイプライン事業で提携希望、トランプ氏が発言
トランプ米大統領は上下両院合同会議で4日夜に行った施政方針演説で、日本や韓国などがアラスカ州の天然ガスパイプライン事業で米国と提携することを望んでいると述べた。写真はワシントンの議会でスクリーンに映し出されるトランプ氏の演説の様子(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[ワシントン 4日 ロイター] - トランプ米大統領は4日夜に行った上下両院合同会議の施政方針演説で、日本や韓国などがアラスカ州の天然ガスパイプライン事業で米国と提携することを望んでいると述べた。
このパイプラインが世界最大級のものになると主張し、「日本、韓国、その他の国々がそれぞれ数兆ドルもの投資をして、われわれのパートナーになりたがっている」と話した。
韓国の韓国産業通商資源省は、安徳根大臣がワシントンを先週訪れ、米当局者とアラスカ州の液化天然ガス(LNG)プロジェクトについて協議したが、具体的には決まっていないと述べた。トランプ氏の演説を受け、同省報道官は「両国の相互利益の問題であり、今後米国と積極的に協議していく」とロイターに語った。
安氏は先に、米国から韓国などに参加に関心があるか問い合わせがあったと説明。また、米韓がパイプライン、エネルギー、造船、関税、非関税障壁について協議する作業部会を設置することで合意したと話した。
アラスカ州のLNG開発計画はコストと物流の課題に直面しているが、日本、韓国、台湾などは米国産ガス輸入を増やす考えを示している。
関係者によると、日本政府はパイプライン事業参画になお同意していないが、検討する考えは示しているという。
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