【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
時間外で上昇
人工知能(AI)用半導体大手の米エヌビディアは、5-7月期の売上高が約450億ドルになるとの見通しを示した。輸出規制で中国売上高は約80億ドル落ち込む見込みだという。2-4月売上高は441億ドルと、市場予想の432億9000万ドルを上回った。データセンター売上高は391億ドル。予想は392億2000万ドルだった。同社の株価は時間外取引で上昇。
慎重姿勢が適切
5月6-7日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者らは経済を巡る不確実性が高まっていることから、政策金利の調整を行う上では慎重なアプローチが正当化されるとの認識で一致した。関税が及ぼし得る影響を主因として、3月会合以降に失業増加とインフレ加速のリスクがいずれも高まったと判断した。議事要旨によると、連邦準備制度理事会(FRB)スタッフは発表された通商政策を反映し、2025年および26年の経済成長見通しを下方修正した。
尻込みなどしない
トランプ米大統領は、同らの強硬な関税の脅しを結局は実行に移さないとウォール街がみているとの指摘に反論。これまでの度重なる姿勢軟化は貿易面で譲歩を引き出すための戦略的な動きだったと主張した。「これは交渉というものだ」と発言。「ばかげたほど高い数字」をわざと提示し、「それから少し下げる」というやり方は交渉の一環だと付け加えた。「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも尻込みする)」の頭文字を取った「TACO」と呼ばれる取引に関する報道について、大統領執務室でのイベントで質問された。
米EU通商交渉
欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(貿易・経済安全保障担当)は、ラトニック米商務長官およびグリア通商代表部(USTR)代表と29日に協議を行う予定だと述べた。EUは、米国による上乗せ関税発動期限である7月9日より前に交渉をまとめようと、取り組みを加速させている。シェフチョビッチ氏はラトニック、グリア両氏と1日おきに協議することで合意したと説明した。また、ドイツのBMWとメルセデス、フォルクスワーゲン(VW)が関税問題でラトニック商務長官と集中協議を行っており、合意成立に近づいていると独紙ハンデルスブラットは報じた。
任期途中で
ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が任期を満了する前に退任し、世界経済フォーラム(WEF)のトップに就任することを検討したと、WEF創設者で前会長のクラウス・シュワブ氏が英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に語った。WEF入りに向けた準備として、ジュネーブ近郊にあるWEF所有の「ビラ・ムンディ」に住居を確保するなどの手続きが進められていたという。ECB報道官は「ラガルド総裁は常に自らの使命に強くコミットしており、任期を全うする決意でいる」とコメントした。ラガルド氏のECB総裁としての任期は2027年まで。
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