離脱相次ぐ攻撃陣、FW浅田大翔(横浜FM)はU-17W杯出場の喜びとともに決意「自分の存在を世界に知らせていきたい」
FW浅田大翔
  11月2日、カタールで開催されるU-17ワールドカップの開幕を前日に控えたU-17日本代表が前日トレーニングを実施した。 
  ここまで国内での事前合宿を経て、UAEでのキャンプをこなし、廣山望監督も「コンディション的なことも戦術的なことと、やりたいことを順調にやれている」と手応えを話す。
UAEではU-17ベネズエラ代表との国際親善試合も実施。試合前に国歌も流し、MOMも選ぶような雰囲気をしっかり作った上での本番想定のゲームもFW吉田湊海(鹿島ユース)、MF小枝朔太郎(磐田U-18/トレーニングパートナー)のゴールで快勝となった。
「前後半の立ち上がりに相手の波に呑まれるようなところもあった」(廣山監督)といった課題が出たことも逆に収穫で、「ワールドカップで起きるであろうことが起きた試合で、日本でやる試合とはまるで違う要素が出る中で結果は出せたのが、いろいろと自信になる」(同監督)ゲームとなった。またストライカーに離脱者が相次ぐ中で得点源として期待がかかるFW浅田大翔(横浜FM)も「自分たちが、ちょっと後ろ向きな入りになってしまった。入りの部分はもう1回しっかりみんなでやりたい」と得た課題を本番に生かしたいと話す。
初戦の相手となるU-17モロッコ代表とは6月のスペイン遠征で対戦して2-0と勝利しているが、指揮官は「(親善試合と)本番は違いますから」と強調。あらためて「個の力を活かしたカウンターだったり、1対1の強さがある。流れを逃さないスピード感も持ったチーム」と、アフリカ王者への警戒を深める。 浅田も「本当に個々のレベルが高いチーム」とモロッコに敬意を払いつつ、「自分たちにチャンスはたくさんあると思っている」と崩しに関しては自信も見せる。あとは「そこをしっかり決め切れるか。しっかり結果を残したい」と意気込む。その上で、こうも語る。 「U-17ですけど、ワールドカップっていうのはサッカーをやり始めた時から目標の舞台だった。そこに出られる喜びがまずありますし、そういう場で結果も残して、どんどん自分の存在を世界に知らせていきたいと思っています」 まず初戦を勝って勢いに乗り、世界の舞台で「日本」の力を示していく。「本当にチームの状況、ものすごくいいですし、みんなで盛り上げてやってこられた」(浅田)成果を、日本時間3日22時30分から始まるモロッコとの一戦にぶつけていく。 (取材・文 川端暁彦)●U-17ワールドカップ2025特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中