毎日17時に玄関でパパを待つ秋田犬の“おかえり”習慣、その心理とは?獣医師が解説(いぬのきもち WEB MAGAZINE)
飼い主さんに話を聞くと、パパさんはいつも17時半〜18時ごろに帰宅するのだそう。ももちゃんはいつの頃からか、17時になると玄関でパパさんの帰りを待つようになったといいます。 この習慣は何年も続いているといい、春や秋は飼い主さんと一緒に外で待つのだそうです。 庭や駐車場で待つこともあれば、帰りが遅いときは車通りまで出て曲がり角で待つことも。パパさんは車やバイクで帰ってくるのですが、曲がり角からパパさんの姿が見えると「すごく喜んで後ろから走って追いかけます」とのことです。 たまにお昼寝で熟睡しすぎた日は、インターホンの音を聞いて慌てて玄関に駆けつけることもあるそうですが、お出迎えをしなかったことはこれまでないといいます。 「主人の帰りを待つ秋田犬」と聞いて思い浮かぶのは、忠犬ハチ公。飼い主さんは、パパさんの帰りを健気に待つなどのももちゃんの姿を見ると、「ももは、パパのことをご主人様と思っているのかも」と感じることもあるといいます。 たとえば、嫌いな爪切りや足裏の毛のカットでも、パパさんのときはおとなしくしている様子なのだそう。散歩でも、飼い主さんのときは座り込んだり寝そべったりすることが多いようですが、パパさんのときはその頻度がすごく少ないのだとか。 飼い主さんは「いろいろな面で一段とおりこうにしてるような……」と、ももちゃんの印象を語っています。
ももちゃんはいつのころからか、17時になると玄関でパパさんの帰りを待つようになったそうです。犬のこの行動からは、どのようなことが読み取れるのでしょうか。 いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。 岡本先生: 「ももちゃんは、パパさんの帰る時間を把握しているのでしょう。待ち切れない気持ちから、早めにスタンバイしているのだと思われます。 今回のももちゃんのように、いつも決まった時間に、同じ場所で飼い主さんのことを待つ犬というのは…… ・一刻も早く飼い主さんに会いたい ・常に飼い主さんと一緒にいたい ・飼い主さんの喜ぶ姿が嬉しい などといったタイプのコに見られやすいでしょう」
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とにかくパパさんのことを健気に待つももちゃん。朝の散歩でパパさんが公園のトイレに行ったときは、1歩も動かずにその場で待っていたことも。 さらに、パパさんが車から降りて離れると、その方向をじーっと凝視するそうです。「パパが違う方向に行くと毎回これです」とのことで、パパさんLOVEな様子がうかがえますね。 もちろん、ももちゃんはパパさんだけでなく、飼い主さんのことも待っています。普段のお留守番姿をペットカメラで見てみると、玄関で何時間も飼い主さんの帰りを待っているももちゃんの姿が見られるようです。 飼い主さん夫婦を信頼し、愛情深い行動を見せるももちゃんについて、飼い主さんは「帰ってくると大歓迎で迎えてくれて、可愛くてとても癒してくれる存在です」と話しています。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) 写真提供・取材協力/@pepe222momo119さん/X(旧Twitter) 取材・文・構成/雨宮カイ ※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年9月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
いぬのきもちWeb編集室